柏原市議会議員選挙2025 大阪府 選挙予想(予想日:2025年9月4日時点)
注: 定数16に対し立候補者17名の「少数激戦」となっており、上位16名を当選予想、最下位候補1名を落選予想としました。予想獲得票数は各候補の前回票数や情勢を踏まえた推計値です。
投票率の予想と根拠
前回投票率と今回の情勢
前回(2021年)の投票率は50.49%で、さらに前の2017年も50.32%と約50%前後で推移していました。今回2025年は候補者数が17人と前回より4人少ないことから、有権者の選択肢が減り盛り上がりに欠ける可能性があります。そのため若干の投票率低下が予想されます。特に、候補者数が定数16に対して1名超過のみという「少数激戦」の状況は、有権者に「ほとんどの候補が当選できる」という安心感を与え、投票意欲を削ぐ可能性もあります。
SNS・新勢力による影響
一方で、新顔の政党や若手候補の登場により新たな層の関心が高まる可能性もあります。例えば、参政党公認の山口ゆか候補はX(旧Twitter)や他SNSで活発に情報発信を行い支持を訴えています。参政党大阪支部も「柏原市議会議員選挙 山口ゆか(現職)…全力で挑んでおります。皆さまの温かいご支援 応援ありがとうございます!」とSNS上で盛んに呼びかけており、従来投票に行かなかった層を掘り起こす可能性があります。また、国民民主党の新人しまの友子候補に玉木雄一郎代表(国民民主党)の応援が入り、ニュースとして報じられたことで注目度が上がりました。こうした動きは投票率押し上げ要因となりえます。
予想投票率
以上の要因を総合すると、今回の投票率は前回よりやや低下して約48%前後になると予想します。候補者減による関心低下が主因ですが、新顔候補やSNSによる情報発信が一定の下支えとなり、急激な低下は避けられるでしょう。
根拠: 前回までの投票率推移と、候補者数減少による盛り上がりの低下、一方でSNS等での呼びかけと新規政党参入による新たな支持層の動員可能性を踏まえています。
当落予想の詳細根拠
選挙戦の構図と全体情勢
2025年柏原市議選は定数16に対し候補17人の戦いで、現職15人・新人2人(元職含まず)*という構図です。政党別には大阪維新の会が6人(現職4・新人2)と最多で、公明党2人、自民党3人、共産党2人、参政党1人、国民民主党1人、無所属2人という内訳。1人超過のため「実質ワースト1争い」*となりますが、各陣営は少数激戦ゆえ油断なく終盤戦まで動員を図っています。
大阪維新の会(候補6人): 現職4人の盤石さに加え、2人の新人を擁立し議席増を狙う構えです。市長や大阪府の維新幹部も新人応援に入るなど組織戦を展開しています(冨宅正浩市長や青柳仁士衆院議員、柳ヶ瀬裕文参院議員らが新人しまたに一成候補の街頭に立つ様子がSNS等で確認されています)。維新は前回まで強い支持を得ており、トップ当選の山本のぶひろ候補は前回2,239票と2位以下を大きく引き離しました。今回は維新支持層の票が新人にも割り振られるとみられますが、それでも全候補中最多得票は引き続き山本候補が獲得すると予想します。維新新人のしまたに一成候補(41歳)と小宮さなえ候補(28歳)も、党の強力な地盤と若さ・知名度向上策(SNSや遊説でのアピール)により当選圏に食い込む見込みです。特に小宮候補は28歳・最年少というフレッシュさで維新支持層以外からの注目も集めています(Instagram投稿でも「平成生まれの最年少候補」として紹介されるなど若者層へのアピールが見られました)。 自由民主党(候補3人): 現職3名はいずれも市議会ベテランで固い地盤を持ちます。山下亜緯子候補(45歳)は5期目で市民からの認知度も高く、前回1,782票で全体2位と健闘しました。奥山わたる候補(50歳)も前回1,612票で4位当選、市政報告ブログ「奥山わたるちゃんねる」で実績を発信し支持を固めています。最高齢74歳の乾一候補も前回1,544票と安定した支持があり、長年の後援会組織が今回も健在です。ただし乾候補は得票が漸減傾向(2009年2,115票→17年1,606票→21年1,544票)で高齢化による陣営縮小も懸念され、票数はやや目減りすると見られます。それでも自民現職3人はいずれも当選圏は確保できる情勢です。 公明党(候補2人): 前回まで3議席を占めていた公明党は、現職の新屋広子議員が引退(不出馬)し、今回は中村やすはる候補(68歳)と大木るみ候補(60歳)の2名体制となりました。公明党支持母体の組織票は手堅く、前回も公明3候補が揃って当選(得票1,359~1,260票)しています。候補減により公明支持票の配分が2人に集中するため、中村候補・大木候補ともに前回以上の票を得る可能性があります。実際、公明新聞の記事でも両候補が「渾身の遊説」を開始し、公明党として議席死守に全力を挙げる様子が報じられました。組織戦に強い公明が確実に2議席確保すると予想されます。 日本共産党(候補2人): 橋本みつお候補(60歳、現職6期)と江村じゅん候補(54歳、現職2期)が引き続き挑みます。前回、共産党は両名とも当選(橋本1,349票・江村1,268票)し議席を維持しました。近年大阪府内では維新の躍進に伴い共産党票がやや縮小傾向にありますが、柏原市では一定の支持層を維持しています。橋本候補は地元密着の活動実績が厚く、日本共産党柏原市議団のリーダー格として安定した得票が見込まれます。江村候補も新人当選から4年で地盤を固めており、大崩れはないでしょう。両名とも概ね1,200~1,300票台を確保し、当選圏内に踏みとどまると予想します。 参政党(候補1人): 山口ゆか候補(54歳、現職2期)は前回までは無所属で活動していましたが、今年参政党に参加し党公認候補として戦っています。山口候補は前回1,170票を獲得し16位で当選(最下位当選)という辛勝でした。無所属から新興政党への移行は諸刃の剣ですが、参政党はSNSを駆使した草の根選挙を得意としており、党大阪支部も彼女に「日本人ファースト」のスローガンを託して総力支援しています。X(Twitter)上では「柏原市の皆様、山口ゆかに投票をお願いします!」との呼びかけや、「大阪は2つの選挙!柏原市議選 山口ゆか(現職)…全力で挑んでおります。皆さまの応援をお願いします」といった投稿が相次ぎました。このようにネット上の注目度は高まっており、支持者の結集度も上がっています。その結果、山口候補の得票は前回より増加し約1,200~1,300票と推定され、当選圏を維持できる見込みです。 国民民主党(候補1人): しまの友子候補(60歳、新人)は前回無所属で出馬し1,107票で次点落選(17位)でしたが、今回は国民民主党の公認と組織支援を取り付けて再挑戦しています。8月31日には玉木雄一郎代表自ら柏原入りし、しまの候補と街頭演説を行いました。この応援演説会には地元選出の足立康史衆院議員(国民民主党大阪府連代表代行)も駆けつけ、党を挙げてバックアップしています。玉木代表は「柏原市ではぜひしまの友子さんに新しい政治を託したい」と力説し聴衆に支持を呼びかけました。こうした大物支援により知名度が向上し、保守系無党派層からの票の上積みが期待できます。前回惜敗時からの知人支持層も引き続き応援している模様で、得票は1,200票台半ばまで伸びる可能性があります。接戦区の新人ではありますが、追い風を受け当選圏内に滑り込むと予想します。 無所属(候補2人): 無所属現職の明暗が分かれる可能性があります。まず田中秀昭候補(67歳、現職4期)は長年市議を務めるベテランですが、近年は得票が減少傾向にあります。実際、過去の得票を見ると2009年2,217票から2017年1,529票、そして2021年1,184票へと大幅に目減りしています。特に前回は16位当選の山口候補と僅差の15位(1,184票)で辛うじて当選という状況でした。支持基盤であった地域後援会の高齢化や、保守票の一部が維新や国民民主に流れていることが要因と見られます。今選挙でも各陣営に囲まれ埋没気味で、得票は1,000票前後まで落ち込む可能性があります。そうなれば順位は17位に沈み、落選の危機が高いと考えられます。一方、元大阪維新の会で現在無所属の梅原ひさえ候補(68歳、現職2期)は、前回は維新公認で1,324票を獲得し11位当選していました。今回は維新を離れ無所属での戦いとなりますが、地元では元音楽教師で地域活動にも熱心な人物として一定の知名度があります。維新支持層の一部は離れるものの、本人の地盤票や人脈で1,100票程度は確保できるとみられます。前回比では減らすものの田中候補よりは上位に踏みとどまり、ギリギリ当選圏内(16位付近)を維持する可能性が高いです。
当選ラインと落選予想候補
以上を踏まえると、概ね1,100票台半ばまで得票できれば当選、安全圏は1,200票超と想定されます。逆に1,100票を下回るようだと落選圏となるでしょう。今回当選ボーダー付近に位置しそうなのは、新人のしまの友子候補(国民)や小宮さなえ候補(維新)、それに共産党2番手の江村候補、無所属の梅原候補などです。これらはいずれも1,200票前後を見込み接戦になるものの、組織票や支援の厚みから僅差で踏みとどまると予想しました。
結果、唯一の落選予想となったのが無所属現職の田中秀昭候補です。前述の通り票の目減りが著しく、今回も有力な支援組織がないまま高齢の本人と後援会だけで戦っており、浮動票の取り込みも期待薄です。田中候補は直近の21年選挙で当選16人中15位と辛勝でしたが、当時より票を減らす兆候が強く、今回は残念ながら議席に届かないと判断しました。一方、新人候補の中では唯一の落選経験者だったしまの候補が党公認の追い風で当選圏に浮上し、代わって無所属ベテランの田中候補が押し出される形になると見ています。
SNS動向・報道の裏付け
SNS上の動きを見ると、参政党の山口ゆか候補に関する投稿が非常に多く、ハッシュタグ「#山口ゆか」「#柏原市議会議員選挙」が拡散されています。これには参政党支持者のみならず、同党に関心を持つ層からの応援が含まれており、ネット選挙の効果が感じられます。こうしたネット人気の高まりは実票にある程度結びつくと考えられるため、山口候補の当選可能性は高いと判断しました。
維新勢もX上で公式アカウントが告知を行い、「#柏原市議選 #小宮さなえ #しまたに一成 #大阪維新の会」などのタグで候補紹介を行っています。特に小宮候補は同じ20代の維新府議らがInstagramで応援メッセージを発信するなど、若者層へのリーチを図っています。このSNS戦略の浸透は、維新新人2人が想定以上に票を伸ばす可能性も示唆しており、当選圏入りの根拠の一つです。
国民民主党のしまの友子候補については、玉木代表応援のニュース記事が党公式サイトで配信されただけでなく、地元の口コミでも「代表が来たらしい」と話題になっています。玉木代表が演説で「柏原市ではしまの友子さんに役割を担ってほしい」と述べたことが明記され、これは有権者に「政党の後ろ盾」を強く印象付けました。加えて、大阪府連代表代行の足立康史議員(有名な元維新の議員)が応援した点も保守層への訴求力となり、前回無所属で苦戦したしまの候補にとって大きなプラス材料です。こうした報道・支援の事実から、しまの候補の当選可能性を高く見積もりました。
過去の選挙結果からの分析
前回2021年選挙の当落ライン(16位)は1,170票でした。今回は候補者減により一人当たりの平均得票はやや上がる可能性がありますが、僅差の争いになる点は変わらないでしょう。過去データで特筆すべきは、田中秀昭候補の得票減少傾向です。2009年2,217票だった田中候補は2013年1,616票、2017年1,529票、2021年1,184票と毎回200~400票規模で減らしており、支持層の高齢化と他勢力台頭の影響が顕著です。この傾向が続けば今回は1,000票前後まで落ち込んでも不思議ではなく、そうなれば当選は厳しいでしょう。
一方、維新の山本のぶひろ候補は2017年1,215票から2021年2,239票へと急増しました。これは当時の維新旋風・吉村洋文府知事人気なども追い風だったと考えられます。2025年も大阪で維新人気は根強く、山本候補自身も市議団幹事長として実績を重ねているため、トップ当選は堅い見通しです。維新勢の他の現職(つるた候補、みね候補、さかきだ候補)も前回各1,300~1,700票を獲得しており、今回も概ね安定した得票が期待できます。
公明党は前回3候補合計で約3,943票(平均1,314票)を獲得しました。今回は候補2人ですが、公明支持者は原則全員がどちらかに投票するため、単純計算では平均票が1.5倍近くに増える可能性があります。実際には一部支援者が離れることもありますが、それでも中村候補・大木候補ともに1,500票前後に達し、当選順位でも上位に入ると予想されます。
共産党は橋本候補が前回1,349票、江村候補1,268票でした。2017年と比べると微減でしたが、まだ一定の支持があります。野党共闘などは今回は争点になっておらず、共産支持票は固い組織票+個人後援会票のみとなりますが、それでも橋本候補は1,300票前後、江村候補も1,200票強は確保できるでしょう。共産党支持者にとって、国政与党でもある維新への対抗馬として地元議会に共産議席を維持する意義は大きく、組織的にも最後まで票固めが行われると見られます。
新人候補の中では、先述の維新2名・国民民主1名に加え、小宮さなえ候補(維新新人)の動向も注目されます。小宮候補は28歳と若く、地元出身ではありませんが(奈良県出身との情報あり)、維新の女性候補として話題性があります。インスタグラムでは地元の若手政治家や支持者が彼女との写真を投稿し「行財政改革・観光振興に意欲」とPRするなど、SNS上での支持拡大を図っています。その甲斐あって知名度が上がり、最低でも1,200票以上は見込めそうです。維新新人2名はいずれも当選ラインを上回る得票を得る可能性が高く、仮に新人のどちらかが当選圏を割り込む展開があるとすれば、想定外の投票率低下で組織票の比重が増した場合(維新支持層が油断し投票に行かない等)ですが、現時点ではそのリスクは小さいでしょう。
まとめ:高精度予想に向けて
以上、各候補の情勢を最新のSNS動向、政党別支持基盤、過去選挙結果、街頭活動の様子、報道・メディア露出などあらゆる観点から分析しました。特にSNS上の反響や大物政治家の応援といった要素は従来の地方選にはなかった影響力を持ちつつあり、これを織り込んで予想を立てています。柏原市は大阪維新の会の強い地盤である一方、公明・自民・共産といった既存勢力も根強く、市政与野党のせめぎ合いが当落線上に反映される形となりました。結果的に、当選予想16名、落選予想1名という形で予測を示しましたが、当選ボーダー付近では数十票差の僅差もあり得ます。わずかな票の動きで順位が入れ替わる可能性もありますが、現時点の情勢では上述の通り田中秀昭候補が一歩届かず落選、その他の候補は議席を守る・奪うとの見立てとなりました。
最後まで各陣営の奮闘が続く見込みであり、有権者の投票行動いかんでは番狂わせも起こり得ます。しかし、本予想は可能な限り高精度を期すため、多角的な情報源に基づいて慎重に判断しています。その根拠についても引用を示しつつ説明してきました。少数激戦ゆえ当落ラインの攻防が焦点となる柏原市議選、ぜひ投開票日の結果と照らし合わせ、本予想の的中度を確認いただければと思います。