参院選2025 千葉県 選挙予想(予想日:2025年7月5日)
2025年参院選・千葉県選挙区の情勢を、候補者や政党の最新動向をもとに詳しく予測します。
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選挙予想の解説
前回2022年参院選における千葉選挙区の投票率は50.01%、前々回2019年は45.28%でした。今回は関心の高い激戦となっていることから有権者の投票意欲も上昇すると見込まれ、予想投票率はおよそ52%前後と予測します。
過去最多となる16人もの候補乱立で論戦が活発化し、「物価高」や「政治とカネ」など争点への有権者の関心も高まっているため、50%台前半まで投票率が上昇すると考えられます。
上位候補の情勢分析(当選圏内)
当選が有力視されるのは、改選現職の与党・野党候補3名です。自民党現職の石井準一氏と豊田俊郎氏、そして立憲民主党現職の長浜博行氏が当選圏内のトップ3を占めると予測されます。
石井 準一(自民・現職)
自民党ベテラン現職の石井氏は、2013年以降の参院選千葉選挙区で常にトップ当選クラスの得票を誇ってきました。前回2019年の選挙でも約70万票近くを獲得し首位を維持しています。今回も与党票の軸として最上位の得票が見込まれます。
ただし石井氏自身、「党内の情勢調査では自分は3番手」と苦戦を公言し、「2議席確保のためには石井自身が1番に近い2番手に上がる必要がある」と危機感を示しました。これは与党内の楽観論を戒める発言であり、公明党支持層からの票の振り分けも鍵になると見られます。
長浜 博行(立憲・現職)
野党側の柱である長浜氏も当選圏は堅いとみられます。長浜氏は参議院副議長も務める重鎮で、野党第一党にとって「絶対に落とせない存在」と位置付けられています。
2019年の前回改選時には約66.6万票を得て2位当選しており、今回は同じ立憲現職だった小西洋之氏が2022年に約47.3万票を獲得した実績もあります。
千葉県内では野田佳彦氏(長浜氏の松下政経塾の先輩)らが支援し、連合千葉など労組勢力の強力な支援も受けており、野党票の固まり具合ではトップ当選も狙える情勢です。
豊田 俊郎(自民・現職)
自民党2人目の豊田氏は当落線上ギリギリの激戦が予想されます。前回2019年は石井氏に約20万票もの大差を付けられ3位当選(約43.6万票)と苦戦しました。今回も石井氏との差は依然大きく、「大ピンチ」との指摘があります。
しかし、自民党は2013年以降この千葉選挙区で2議席を死守してきた実績があり、公明党票のてこ入れや組織戦の強みで最後は逃げ切る可能性が高いとみられます。公示日には公明党の地方議員や森山裕自民党幹事長らが応援に駆け付け、陣営の危機感は強まっています。
与党支持層の厚みと組織力により辛くも3位を確保し当選すると予測します。
以上3名が当選圏と予想しますが、特に豊田氏と次点候補との票差は僅差になる可能性があります。今後の情勢次第では逆転の余地も残っており、最後まで予断を許しません。
南関東エリアでは、以下の選挙区も注目されています。
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注目の挑戦者と次点争い
当選ボーダー付近の競争として、自民2人目の豊田氏に対し挑む野党系候補や新人の動向を分析します。
小林 さやか(国民・新人)
国民民主党公認の小林氏は台風の目となり得る存在です。教育映画「ビリギャル」の主人公モデルとして知られ、NHK記者出身という経歴も相まって全国的な知名度があります。
実際、X(旧Twitter)のフォロワーは約7.7万人、Instagramのフォロワーも約2.6万人と群を抜くSNS支持層を抱えています。国民民主党は昨年の衆院選で躍進し勢いに乗っており、玉木雄一郎代表自ら千葉入りして小林氏の応援に立つなど党を挙げた支援を展開しています。
こうした発信力と知名度により無党派層・現役子育て世代からの支持拡大が期待できます。ただし、国民民主党千葉県連はパワハラ問題で地方議員離脱が相次ぐなど組織立て直しが急務とも報じられており、地盤固めの弱さが課題です。
現状では予想得票約32万票で次点4位につけ、豊田氏に肉薄するシナリオも十分考えられます。
石塚 貞通(維新・新人)
日本維新の会の石塚氏は前職県議で、維新としては6回目の挑戦になります。維新は2021年の衆院選で千葉県内から初の衆議院議員を出し勢いづきましたが、前回22年の参院選千葉では約25.1万票で次点に留まり議席獲得はなりませんでした。
今回、公認決定が公示直前の6月26日と遅れたことや党勢の低迷もあり、当初予想より苦戦しています。支持率自体は上昇傾向にあるものの、千葉選挙区では自民・立憲に次ぐ第3極として約21万票程度と予測され、当選圏の争いには一歩届かない可能性が高いです。
白石 ちよ(共産・新人)
日本共産党の白石氏は初の参院議席獲得を目指します。共産党は前回22年に約19.4万票(5位)を獲得しましたが、議席には届きませんでした。今回は消費税廃止や減税を掲げ、れいわ新選組とも主張が重なります。
組織票は一定あり約18~19万票程度と予測しますが、他の無党派受け皿が増えたことで順位は6位前後、議席獲得はなお厳しい見通しです。
山本 なつみ(れいわ・新人) / 中谷 めぐみ(参政・新人)
れいわ新選組と参政党はいずれも千葉で初の議席を狙う新勢力です。れいわは公示直前に候補擁立を決めたことで構図に影響を与えました。山本氏は子育て世代の女性として訴え、SNSやインターネットを通じた草の根支持があります。
参政党の中谷氏も愛国的な主張でコアな支持層を持ちます。しかし両者とも支持層が限定的で、得票は各8~10万票規模(7~8位)と予想されます。既存政党に一矢報いるには至らず、議席獲得ラインには届かない見込みです。
その他の無所属・諸派候補
弁護士の大薄裕也氏(無所属)は地元市原市などでの浸透を図っていますが、現職候補の壁は厚く数万票規模に留まるでしょう。
NHK党改め政治家女子48党の玉元弘次氏や、新興政治団体「チームみらい」の小林修平氏、「日本の家庭を守る会」の小笠原裕氏、「日本改革党」の江田良将氏、「日本誠真会」の橋本直久氏、「無所属連合」の中野智彰氏といった諸派勢力も立候補していますが、いずれも組織力や知名度で劣り、得票数は数千~数万票程度にとどまると見られます。
こうした候補者乱立により有権者の選択肢は増えましたが、大勢に影響を与える可能性は低いでしょう。
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支持動向に関する要因分析(世論調査・SNS等)
世論調査の情勢では、序盤の電話調査などでも自民現職2人と立憲現職の計3人が先行し、それを国民・維新など新人勢力が追う構図が明らかになっています。共同通信社と千葉日報の序盤情勢調査(7月3~4日実施)でも、現職3人が優位を保ちつつ豊田氏と小林氏の差が接戦との分析がなされています(※記事は有料部分)。
石井氏が警戒感を示したように、与党側も決して安泰ではなく、公明党支持票の振り分けや無党派層の動向次第で3位争いが最後までもつれる可能性があります。
SNSにおける支持動向を見ると、若年層を中心にネット上で話題になる候補者もいます。特に前述の小林さやか氏はSNSフォロワー数が突出しており、その発信力でオンライン上の支持を広げています。
実際、「ビリギャル」本人という経歴からTwitterやInstagramで注目を集めており、選挙戦でもSNSを駆使して支持を訴える戦略です。一方、石井氏や長浜氏といったベテラン勢は主に従来型の後援会組織や地盤による支えが強く、SNS上で目立った盛り上がりは小林氏ほどではありません。
しかし、SNS上では物価高や自民党の金銭スキャンダルへの批判などが多く見られ、そうした声が野党系候補(長浜氏や白石氏、山本氏など)への支持につながる傾向も指摘できます。
また、維新や参政党といった新勢力はネットコミュニティで熱心な支持者を持つため、オンライン上の話題量の割に実投票で伸び悩む「ネット選挙」の側面も考えられます。
候補者の知名度も投票行動に影響します。石井氏は地元首長や名士との太いパイプを持ち地域知名度が高いほか、長浜氏も元大臣で名前が浸透しています。小林さやか氏はメディア露出の多さから知名度を急速に高めています。
一方でその他新人の多くは知名度で劣り、例えば無所属の大薄氏は地元以外では認知が低く、諸派候補に至っては政見放送や街頭活動だけでは十分に浸透していない状況です。
選挙戦中盤以降の報道やSNSでの露出次第では浮動票の行方が多少動く可能性もありますが、大勢に影響するほどの支持拡大は難しいでしょう。
以上の分析を総合すると、千葉県選挙区(改選3)では自民党現職2名と立憲民主党現職1名が当選する公算が高く、長年続いた与野党2対1の構図が維持されると予測します。
ただし3番目の議席を巡る争いは熾烈であり、残りわずかな選挙期間における世論の動きや陣営の巻き返し次第で、国民民主党新人の小林氏らが逆転当選するシナリオも否定はできません。
各種データと情勢報道を踏まえ現時点で最も可能性が高い予測を示しましたが、最終結果が判明するまで目が離せない状況です。
この予想の情報出典・信頼性
本予測は、直近の情勢報道、過去の得票実績データ、最新の世論調査結果、およびSNS上の支持動向など多角的なデータに基づいています。引用した千葉日報や選挙専門サイト、新聞報道は信頼性の高い情報源であり、数値の根拠となっています。もっとも選挙情勢は日々変動し得るため、本予測は現時点のデータに基づく推計であることをご承知ください。
質問:自民党は2議席は取れるか?
自民党の情勢は全国的にも不振で、千葉県でも2議席確保がやや厳しい状況にあります。ただし現時点ではまだ逆転不能とまでは言えず、2議席は取れる可能性があるが「確実」とまでは言えない、というのが最も現実的な見方です。
📉 自民党の現状
自民党支持率は19%**まで急落し、3年前(約32%)から大幅に下落しています。
SNSや若年層においても、自民への支持は低めで、比例区・比例投票でも**自民17%、参政24%、国民19%**と無党派層が流れている兆しがあります。
千葉県選挙区におけるインパクト
重厚な組織力と現職の知名度
石井氏&豊田氏はいずれも地盤が強く、公明党との連携も続いています。これが支持率下落の逆風にも関わらず一定の土台票を維持する理由です。
票の分散と激しい渡り合い
自民党の得票伸び悩みに加え、国民(小林さやか氏)・維新(石塚氏)・共産(白石氏)の票が分散しています。特に、SNSで話題の小林氏は浮動票を掴むポテンシャルもあります。
朝日調査では現職3名がリードしていますが、「豊田氏と小林氏の差が接戦」との見解もあり 。
まとめと確率感
| 項目 | 見解 |
|---|---|
| 当選予測 | 石井氏は安定。長浜氏(立憲)も堅い。豊田氏(自民)か小林氏(国民)、もしくは石塚氏(維新)が最後の1枠を争う。 |
| 自民2議席の可能性 | 組織票による拾いがあるため「可能性は55〜60%」程度。ただしSNSで勢いある小林氏が最後に伸びれば票破れリスクは高まる。 |
| 小林氏や維新挑戦者の影響 | 小林氏は32万人前後の得票が見込まれ、豊田氏の480千票予想にどれだけ迫れるかが焦点。現在は接戦圏。石塚氏は210千票程度と予測し、こちらも要注視。 |
✅ 結論
自民党2議席獲得は「十分に可能だが油断できない」状況。
特に3番目の議席争いは依然として競合が激しく、残り約10%の浮動票をどの陣営が掴むかが鍵となります。今後SNSや若年層の動き、公示後のテレビ討論や党首応援演説で情勢が動く可能性は大きく、最後まで注視が必要です。
「2議席取れるか?」という問いには、「取れる可能性は高いが、確実とは断言できない」と回答します。自民があと10〜15万票の「捨て票抑制」や無党派層・公明票の取り込みに成功すれば、最終的に2議席確保の可能性が強まります。