参院選2025 兵庫県 選挙予想(予想日:2025年7月10日)
2025年参院選・兵庫県選挙区の最新情勢を、候補者や政党の動向をもとに詳しく予測します。
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想定投票率
約55%と予想します。前回2022年参院選の兵庫県選挙区の投票率は51.62%でした。今回は無所属の泉房穂氏という知名度の高い候補の立候補や、多党激戦区となっていることで有権者の関心が高まり、前回よりやや投票率が上昇すると見込みます。実際、13人もの立候補者が争う兵庫県選挙区は「全国でも屈指の激戦区」と報じられており、主要政党幹部も応援に入るなど盛り上がりを見せています。このため有権者の関心も高く、投票率は mid-50%台に達すると予想します。
予想の根拠
兵庫県選挙区(改選数3)は2025年参院選の中でも最激戦区の一つとなっています。現職・新人合わせて13名が立候補し、与野党の大物候補や地方の有力者がひしめく構図です。以下、最新の世論調査結果やSNS動向、政党支持率、報道情報、街頭活動の様子、過去の選挙データ分析を総合し、各候補の情勢と予想得票・当落を詳細に解説します。
1.序盤情勢:無所属・泉房穂氏がリード、残る議席を巡り大混戦
今回の兵庫選挙区でまず注目すべきは**無所属・泉房穂氏(前明石市長)**の躍進です。共同通信社の序盤情勢調査(7月3~4日)によれば、*「無所属新人の泉房穂氏(61)が一歩リードし、自民現職の加田裕之氏(55)が追う」展開となっています。また、朝日新聞の情勢分析でも「無所属の泉氏が有利」*との見出しが躍り、泉氏がトップ争いで優位に立っていることが示唆されています。
泉氏は2011年から明石市長を務め、在任中の政策(子育て支援策など)で全国的にも知名度を上げました。その実績と「無所属」という党派を超えた立場から、立憲民主党県連や連合兵庫の組織的支援も受けています。立憲民主党兵庫県連は泉氏の推薦を決定し、国政野党勢力が泉氏に一本化している状況です。こうした幅広い支持基盤により、序盤から泉氏は**「幅広い層に浸透」**しており優位に立っています。
残る2議席を巡っては自民、公明、維新、参政の有力候補4人が激しく競り合う混戦です。具体的には、自民現職の加田裕之氏、公明現職の高橋光男氏、日本維新の会新人の吉平敏孝氏、参政党新人の藤原誠也氏の4名が伯仲していると報じられています。MBSの情勢分析では、この4氏が泉氏に続くグループを形成し、激しい競争を繰り広げているとのことです。
一方、国民民主党新人の多田ひとみ氏やNHK党党首の立花孝志氏は苦戦しており、共産党新人の金田峰生氏、れいわ新選組新人の米村明美氏、社民党新人の来住文男氏、諸派(無所属連合)の高橋秀彰氏、日本誠真会の浦木健吾氏、地域政党「チームみらい」の前田実咲氏らその他の候補も現時点では支持が広がらず**「非常に厳しい情勢」と分析されています。JNNのネット調査でも「約4割の有権者が投票先未定」**とされますが、この層の動向を踏まえても下位候補が上位に食い込むのは難しいというのが大方の見方です。
2.主要候補の強み・弱みとSNS・メディア露出
(1)泉 房穂(無所属) … 「無党派層・野党支持層を横断する支持」
泉氏は長年市長を務めた地盤・明石だけでなく、兵庫県全域で知名度があります。とりわけ立憲民主・国民民主両党の支持層や連合(労組)からの支持が厚く、序盤調査では**「幅広い層に浸透」していると評されました。立憲・国民両党による擁立調整の紆余曲折はあったものの(泉氏の「魅力的な政党がない」発言で国民民主が反発し、一時は支援白紙→多田氏擁立に至った経緯)、最終的に立憲民主党県連は泉氏を推薦しています。こうした野党票の集約に加え、「無所属・市民派」として無党派層にも訴求。SNS面でも、泉氏はTwitter(X)やYouTubeで精力的に発信し、街頭演説のライブ配信等で市民の支持を拡大しています(街頭第一声の様子も各メディアで報道)。以上の要因から泉氏はトップ当選圏**と予想され、得票も50万票超と他候補をリードする可能性が高いでしょう。
(2)加田 裕之(自民) … 「与党支持層・保守地盤の票を固める」
2019年に初当選した加田氏は、自民党現職として組織票の強みがあります。序盤の報道では、加田氏は**「自民支持層の4割強を固めている」とされ、公示日には石破茂元幹事長が兵庫入りして応援演説を行うなど、党本部もテコ入れしています。自民党の地方組織や後援会網も強固で、保守地盤の票を着実に獲得する見込みです。ただし注意点として、兵庫県は維新の支持も強い土地柄であり、保守票の一部が維新候補に流れる可能性があります。また、無党派層には泉氏などの方が浸透しているため、得票は前回(2019年の加田氏は約46.6万票)と同水準の約48万票前後**と推定されます。とはいえ依然として当選ラインは堅く、2~3位での当選が有力でしょう。
(3)高橋 光男(公明) … 「確実な組織票で安定、しかし維新と接戦」
公明党現職の高橋氏は2019年に兵庫選挙区で約50.4万票を獲得し当選しています。公明党支持母体の創価学会票は極めて固く、今回も**「公明支持層の8割以上を固めている」と序盤から伝えられます。公示日には公明党の山口代表・斉藤鉄夫幹事長らが応援に駆け付け、「絶対に負けられない戦い」と位置付け組織戦を展開中。こうした組織力に支えられ、高橋氏の基礎票は少なくとも45万票規模と見込まれます。
ただし今回は、自民・維新・泉氏など競合が多く、公明票だけで3位以内を確保できるか微妙な情勢です。特に維新の吉平氏との票争いが熾烈になる可能性があります。しかし、公明党は前回2022年にも兵庫で約45.5万票(伊藤孝江氏)を確保しており、組織戦に長けた公明は終盤でさらに票を上積みするでしょう。結果、高橋氏もほぼ当選圏と考えられますが、3位前後の接戦になる可能性があり、予想得票は約50万票**としました。
(4)吉平 敏孝(維新) … 「維新人気と新人の知名度不足との綱引き」
日本維新の会は兵庫県で根強い支持を持ちます。前回参院選2022年には兵庫選挙区で片山大介氏がトップ当選(約65.2万票)し、2019年も清水貴之氏が約57.3万票でトップ当選しています。このように維新は毎回膨大な票を得ており、今回も維新支持層からの票の掘り起こしがカギです。序盤では*「維新支持層の4割強を吉平氏が固めている」*状況ですが、残りの支持層(約6割)が投票先未定とも読めます。これらは今後の選挙戦次第で維新候補に流れる可能性があり、油断できません。
吉平氏本人は元商社マンで新人ゆえ知名度では前任の清水氏に劣ります。しかし維新は大阪府に隣接する阪神間で特に強く、吉平氏も大阪維新の会の松井一郎氏や吉村洋文氏らとともに街頭演説し訴えかけています(維新幹部が続々応援入り)。TwitterやYouTubeなどSNSでも維新候補の情報拡散が活発で、ネット上の支持も侮れません。とはいえ泉氏という強力な無党派候補の登場で、維新が従来ほど票を伸ばせない可能性もあります。総合的に、吉平氏の得票は約40万票前後と予想され、当落線上で公明・自民候補と競り合う展開になるとみられます。僅差で4位落選のリスクもありますが、一方で維新支持層が終盤に結集すれば当選圏内に滑り込む余地も残しています。
(5)藤原 誠也(参政) … 「若年層の支持増加も議席には届かずか」
参政党の藤原氏は建築士で新人ですが、参政党自体が前回2022年参院選以降に台頭した新興政党です。兵庫でも2022年に参政党候補が約8.8万票を獲得しました。藤原氏は序盤情勢で*「若年層を中心に支持を集めている」*と報じられ、SNSやYouTubeでの情報発信で一定の支持を拡大しています。特にコロナ禍以降にネット上で支持を伸ばした参政党は、Twitter(X)やInstagramで藤原氏本人や党公式が積極的に発信し、若者や子育て世代から関心を得ています。地元でも街頭演説やミニ集会を頻繁に開き、“直接訴える”草の根運動を展開しています。
しかしながら、議席獲得ラインは少なくとも30万票台後半とみられ、参政党の支持層規模では依然そこまで届かない可能性が高いです。現状の勢いを評価しても予想得票は約18万票程度で、上位4候補には及ばず次点グループになると予想します。ただ無党派層の動向次第では20万票超もあり得るため、他候補の失速があれば一発逆転の余地は残っています。
(6)多田 ひとみ(国民) … 「組織票乏しく苦戦、泉氏との競合も」
国民民主党公認の多田氏(元経産省職員)は、当初泉氏を支援する動きだった国民民主が独自擁立に踏み切った候補です。しかし、兵庫県で国民民主党単独の組織力は大きくなく、支持基盤が重なる泉氏の陰に隠れてしまっている印象です。序盤の情勢でも*「苦しい展開」*と評され、目立った浮上要素がありません。玉木雄一郎代表らが応援に入り、「国民民主党への追い風」をアピールしていますが、泉氏と支持層が被ることもあり票の上積みに限界があります。予想得票は**10万票強(約13万票)**程度で、当選ラインには遠く及ばないでしょう。
(7)金田 峰生(共産) … 「固定票あるも議席には届かず」
共産党の金田氏(元県議)は組織票として一定の党支持層票を持っています。2019年兵庫では共産候補が約16.6万票を獲得しましたが、今回は泉氏という強力なリベラル系無所属候補がいるため、一部票が泉氏に流れる可能性があります。実際、立憲や連合が泉氏支持に回ったため、共産党は独自戦を強いられ厳しい情勢です。選挙区での共産党支持率自体が低迷傾向の中、金田氏の得票は約10万票前後と予想され、議席獲得には至らない見込みです。
(8)米村 明美(れいわ) … 「知名度不足で浸透せず」
米村氏は元ユネスコ職員という経歴ですが政治的知名度は高くありません。れいわ新選組の山本太郎代表などが応援に入るものの、兵庫でのれいわ支持基盤は限られています。序盤の報道でも名前がほとんど取り上げられず、SNS上の盛り上がりも他候補に比べて小さい印象です。したがって数万~せいぜい6万票程度の獲得に留まり、当選圏には遠いでしょう。
(9)立花 孝志(NHK党) … 「話題先行も支持拡大に結び付かず」
NHK党党首の立花氏は元参議院議員という肩書きとYouTuberとしての知名度で、一部に固定ファンがいます。今回兵庫から立候補したのは政党要件維持のためとも言われ、序盤から過激な発言で注目を集めています(尼崎市での街頭演説で差別的発言をし物議)。SNS上では彼の発言切り抜き動画等が拡散し、一時的な話題となりました。ただし「炎上商法」的な露出が支持拡大につながるかは疑問で、依然支持層はごく限定的です。2022年兵庫のNHK党候補は約2.7万票でしたが、立花氏本人の知名度を加味しても5万票前後が精一杯でしょう。議席には遠く及ばず落選濃厚です。
(10)来住 文男(社民) … 「支持母体縮小で伸び悩み」
社民党公認の来住氏(元JR職員)は組合関係の支持を期待しますが、社民党自体の勢力が小さく、他の野党票は泉氏に流れているため極めて厳しい戦いです。SNS発信や地域遊説で奮闘していますが、得票は**数万票規模(3万票程度)**と予想され、供託金没収ライン(有効投票総数の1/8)ぎりぎりとなる可能性もあります。
(11)浦木 健吾(日本誠真会) … 「知名度ゼロの泡沫候補」
浦木氏は新人かつ所属する日本誠真会も無名の諸派で、支持基盤が見当たりません。公的な情勢分析でも名前が取り上げられず、得票は1~2万票規模の泡沫候補とみられます。選挙戦でも大きな話題はなく、当選可能性はゼロでしょう。
(12)高橋 秀彰(無所属連合) … 「旗色鮮明でなく支持得られず」
高橋氏は政治団体「無所属連合」を掲げていますが、その実態や支持組織は不透明です。一般有権者への訴求材料が乏しく、知名度もゼロに近いため、得票は1~2万票程度に留まる見通しです。
(13)前田 実咲(チームみらい) … 「地域政党も浸透不足」
前田氏は地域政党「チームみらい」の新人候補です。同党は知名度が低く、前田氏個人も33歳と若手で実績がありません。神戸市を中心に若者の支持を狙うものの、SNSフォロワー数なども少なく、苦戦必至です。1万票前後の得票に留まりそうです。
近畿圏では、以下の選挙区も大きな注目を集めています。
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3.過去選挙結果との比較分析
兵庫県選挙区のこれまでの参院選結果を振り返ると、2019年は維新・公明・自民が当選し、立憲候補が次点落選でした。具体的には 維新(清水貴之氏)57.3万票、公明(高橋光男氏)50.4万票、自民(加田裕之氏)46.6万票 が当選し、立憲(安田真理氏)43.5万票は届きませんでした。2022年は改選数3に増えた初の選挙で、維新(片山氏)65.2万票、自民(末松氏)56.3万票、公明(伊藤氏)45.5万票が当選、立憲(相崎氏)26.0万票以下は議席獲得に至りませんでした。このように、兵庫では維新・自民・公明が常に上位を占め、野党(立憲・共産など)は議席に届いていません。
2025年は、この構図に泉房穂氏という無所属候補が割って入った点が特筆されます。立憲民主党など主要野党が候補擁立を見送り泉氏を支援したため、野党系票が泉氏に集中し、彼が当選圏に躍り出る状況を生みました。維新・自民・公明という既存トップ3に無所属(泉氏)が加わり、「4強が3議席を争う」構図となったのが今回の特徴です。過去の票数と今回の情勢を比較すると、当落ラインはおおよそ45~50万票前後になる可能性があり、泉・自民・公明・維新のうち誰か1人がそのラインを下回って落選する計算になります。予測では維新候補が僅差で及ばず落選としましたが、これは過去との比較で維新新人の得票減(前回片山氏比▲約20万票)を見込んだためです。逆に泉氏の出現により、立憲・国民の持つ本来の野党票(2019年の安田氏43万票+α)を泉氏がまるごと獲得する形となり、泉氏の50万票超も十分射程に入ると考えました。
4.SNS・メディア露出による情勢変化
今回の選挙戦では、Twitter(X)やYouTube、InstagramなどSNSが各候補の情報発信の主戦場となっています。候補者たちは街頭演説のライブ配信や動画投稿を通じて支持を訴え、ネット上での議論も活発です。例えば泉房穂氏はTwitterにて積極的に政策や思いを発信し、多くのリツイートを獲得しています。また、NHK党の立花氏は自身のYouTubeチャンネル(登録者数数十万人規模)で連日主張を発信し、ネット上では物議を醸す発言もありました。維新や参政党もネット戦略に注力しており、維新候補の応援演説動画や参政党藤原氏のライブ配信が若者層にリーチしています。
ただしSNSでの盛り上がりが直ちに票に結びつくとは限りません。バズ度と得票は必ずしも比例しないため、SNS上の声が大きい立花氏や参政党のネット支持がどこまで実票を伴うかは不透明です。一方で組織型の公明や地道な地域活動を重視する自民候補は、SNS映えより着実な票固めに注力しています。今回、朝日新聞社などが主催したインターネット討論会や、日本青年会議所主催のオンライン公開討論会(YouTube配信)にも主要候補が参加し、有権者との双方向のやり取りも展開されました。こうした新しい選挙運動の形も一部で注目を集めています。
政党ごとの全国的な得票動向を確認したい方は
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5.総合評価:当選ラインと予想される結果
以上の分析を踏まえ、本予測では**当選:泉房穂氏(無所属)、加田裕之氏(自民)、高橋光男氏(公明)**の3名と判断しました。泉氏は無党派・野党票の結集でトップ当選が濃厚、加田氏と高橋氏は与党の強固な組織票で安定当選圏とみられます。一方、維新の吉平氏は最後まで公明・自民と競りますが僅差で届かず4位落選と予想します。維新票の伸び悩み要因としては、候補交代による知名度低下や泉氏への票流出を挙げました。
もっとも、残り1議席を巡る自民・公明・維新の争いは接戦であり、情勢は今後変動する可能性があります。特に投票先未定の約4割の有権者の動き如何では、吉平氏が逆転し公明or自民候補を押しのけるシナリオも否定できません。また参政党藤原氏も一定の支持拡大が見られ、上位争いに加わる可能性があります(現状は劣勢ながらも他候補の失速待ち)。終盤戦では各陣営とも党首クラスが兵庫入りし、「最後の1議席」獲得に向けてテコ入れを強めるでしょう。有権者もその動きに応じて戦略投票する可能性があり、例えば「自民は当確だから維新候補に乗り換える」などの動きが起きれば結果は動きます。
しかし現時点の総合評価では、泉氏・加田氏・高橋氏の当選ラインは堅く、序盤優位の構図は大きく崩れないと見ます。予想獲得票数の順位もそれを反映したものとなりました。兵庫選挙区は前回に続き与党(自民+公明)が議席を分け合う可能性が高いですが、泉氏という自治体リーダー出身者が割って入り地方発の無所属旋風を巻き起こす点が最大の見どころです。投開票日には即日開票速報が伝えられる予定で、深夜まで当落線上の攻防が繰り広げられるかもしれません。以上の情勢分析をもとに、現段階での当落予測としました。