参院選2025 石川県 選挙予想(予想日:2025年7月10日)
2025年参院選・石川県選挙区の最新情勢を、候補者・政党の動向とともに予測します。
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予想投票率
川県選挙区の投票率は約**45%**と予想します。前回2022年参院選石川選挙区の投票率は46.41%と全国平均並みでした。今回も現職優位で盛り上がりに欠けることや、夏の選挙で有権者の関心が伸び悩むと見られるため、前回並みか微減の約45%程度に留まると考えられます。
参院選2025 石川県選挙区の当選予想の根拠
SNS動向:X(Twitter)・Instagram・Facebook上の話題と反応
石川県選挙区の候補者たちはSNSでの情報発信にも注力しています。特に自民現職の宮本周司氏はFacebookやInstagramで日々活動報告を行い、Instagramのフォロワーは約1,760人に上ります。地元の祭りや企業訪問の写真を投稿し、支持者からは「現場主義で信頼できる」など概ねポジティブな反応が見られます。一方、新人の浜辺健太氏(国民民主党)は**X(旧Twitter)**やYouTubeで精力的に発信しており、「毎日はまべ健太を知ってもらえる100の質問」と題した動画シリーズを連日投稿しています。教育現場出身の若手らしく、教育や子育てに関する発信には共感のコメントが多く、特に現職に挑む野党統一候補として注目度を高めています。浜辺氏のInstagramフォロワーは約476人と宮本氏より少ないものの、投稿内容(子育て世代への思いや日常の活動報告など)に対して地元若年層・子育て世代からの応援メッセージが散見され、SNS上のポジティブな盛り上がりは新人候補の中で最も高い傾向です。
他の新人候補も党派ごとにSNSを活用しています。牧野緑氏(参政党)は30~40代の女性や保守系層にリーチするため、参政党支持者のコミュニティ(Facebookグループ等)や自身のTwitterで能登半島地震の復興支援策などを発信しています。牧野氏自身の知名度は低いものの、「元自衛官の主婦」というユニークな経歴が一部で話題となり、参政党支持層からは「現場目線で頑張ってほしい」といった声が上がっています。村田茂氏(共産党)は党の県委員会アカウントなどを通じて主張を展開し、ハッシュタグ「#暮らしに優先を」で物価高対策を訴える投稿が見られます。共産党支持層以外からの拡散は限定的ですが、固定支持層からのリツイートや応援投稿が一定数あり、一定のネット上存在感を示しています。小澤正人氏(NHK党)はSNSでの直接的な露出は他候補に比べ控えめですが、NHK党関係者のYouTubeチャンネル出演やネット掲示板上での議論によって名前が挙がる程度です。NHK党そのものがSNS上で以前ほどの注目を集めておらず、小澤氏への言及もごくわずかに留まっています。総じて、SNS上の話題量では宮本氏と浜辺氏が抜きん出ており、ポジティブな声も多い反面、批判的な投稿は少なく、“無風選挙区”と言われる石川らしく大炎上するようなネガティブキャンペーンは現時点で見当たりません。
北陸エリアでは、以下の選挙区も注目されています。
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メディア報道:ニュースサイト・地方紙・全国紙の論調
地元紙やテレビは選挙戦序盤から宮本氏優位の構図を伝えています。石川県の地方紙北國新聞は「4期目を目指す自民現職に新人4人が挑む構図」と報じ、宮本氏が公明党の推薦を受け盤石の態勢である一方、野党側は浜辺健太氏を「連合石川推薦、立憲民主党県連支援」で統一候補的に擁立したと伝えています。これは主要野党が候補者を一本化し、自民独走を少しでも食い止めようとする戦略で、地元紙も「与野党一騎打ちの様相」と強調しています。さらに全国ニュースでも、物価高や地域経済が争点となる中で石破政権への審判という位置付けで選挙戦が展開されていると報じられました。これは現在の石破茂首相の下で行われる初の国政選挙であり、有権者の審判が下る場でもあるためです。もっとも石川県選挙区に関しては、「保守王国・石川で与党現職優位は動かず」との見方が大勢で、主要全国紙・通信社の情勢分析でも宮本氏が他候補を大きくリードしていると伝えられています。
注目を集めたニュースとして、選挙戦中盤で自民党応援弁士の鶴保庸介参院議員が「運のいいことに能登で地震があった」と発言し物議を醸しました。能登半島地震の被災者感情に配慮を欠く不適切な発言に対し、宮本周司氏は直ちに「看過できない発言に憤慨している。被災者の方が傷ついていないかとても心配だ」と強い口調で批判し、地元テレビでもこのコメントが報じられました。宮本氏としては地元代表として被災者に寄り添う姿勢を示し、火消しを図った形です。この発言問題は朝日新聞や毎日新聞でも取り上げられ、被災地の有権者からも「非常識だ」と怒りの声が伝えられました。ただし宮本氏自身が不適切発言をしたわけではなく、迅速に批判・謝罪対応したこともあり、選挙戦の大勢に影響するほどのスキャンダルには発展していません。むしろ宮本氏の対応は地元有権者から「毅然と注意して頼もしい」と一定の評価を受け、逆に野党側がこの問題で攻勢を強める材料にはなりませんでした。
浜辺健太氏についてのメディア報道は、立候補表明時に地元局が「元小学校教諭の新人、子どもの未来守ると決意」と紹介し、教育現場の経験を生かした政策提言にスポットを当てています。また浜辺氏が野党統一候補である点も強調され、北陸放送などでは「与党現職に挑む30代新人、物価高や子育て支援を訴え」といった論調です。共産党の村田氏や参政党の牧野氏については、紙面ではプロフィール紹介程度で露出は小さいものの、朝日新聞デジタルの選挙区ページでは5人の横顔記事が掲載され、村田氏の経歴(党県委員長)や牧野氏の異色の経歴(元航空自衛官の主婦)に触れています。NHK党の小澤氏も同様に扱いは小さいですが、「利権・特権の撲滅を掲げる政治団体候補」として紹介されています。総じて大手メディアの報道では宮本氏が一歩抜きん出ており、浜辺氏がそれを追う構図が明確です。他の3候補は政策主張こそ紹介されるものの、「当選圏には遠い挑戦者」という位置付けであり、報道量・論調から見ても宮本氏当選予想が揺るがない情勢が読み取れます。
全国的な政党別の勢力図とあわせて石川県の情勢を分析したい方は
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政党の勢いと支持率:全国・北陸ブロック・石川の動向
石川県は伝統的に保守支持の強い土地柄で、過去の参院選でも自民党候補が安定した強さを見せてきました。前回2022年参院選石川選挙区では自民候補(岡田直樹氏)が得票率64.53%という圧勝で、野党候補(立憲民主党)は19.71%に留まりました。その前の2019年には自民候補(山田修路氏)が67.25%を得ており、一貫して自民党が過半数以上の票を占める状況です。これは石川県における自民党支持基盤の強さを物語っています。また石川県内の政党支持率を直接示すデータは多くありませんが、直近の全国世論調査では自民党支持率がおよそ28%前後で他党を大きく引き離しており、特に地方では無党派層の多くが与党寄りに流れる傾向があります。北陸ブロック全体でも、自民党と連立を組む公明党の組織票や保守層の支持が厚く、野党勢力は伸び悩んでいるのが現状です。
今回、野党側は石川県選挙区で候補の一本化を図りました。立憲民主党は候補を擁立せず、国民民主党の浜辺氏を支援しています。背景には、全国的に立憲民主党の支持率が低迷し(直近世論調査で8~9%程度)、国民民主党も5%前後と苦戦する中、共倒れを避けるための共闘がありました。国民民主党は参院では改選議席が少なく、「まずは1人区での勝利を」と各地で立憲とのすみ分け協力を進めています。石川でもその一環として連合石川(労組の県組織)の推薦を浜辺氏が取り付け、立憲県連も事実上支援に回ることで、野党票の結集を図っています。これは野党側の勢いを少しでも底上げする策ですが、支持率面では依然として自民党が優位です。さらに参政党は全国的に支持率4%前後と新興勢力ながら一定の存在感を示しており、石川でも保守層の一部や無党派層から票を獲得するとみられます。ただし参政党は比例区重視の戦略のため、選挙区で劇的な伸長は見込みづらく、牧野氏個人の集票力も限定的でしょう。共産党は支持率3~4%程度の横ばい傾向で、固定票はあるものの大きな上積みは期待しにくい状況です。一方、NHK党(現・政治家女子48党を含む諸派)は党首の露出減などもあり支持率は1%台に低迷しており、石川でも話題性・勢いともに乏しいと言えます。
全国政局の影響も見逃せません。石破茂首相の内閣支持率は選挙直前時点で24~30%程度と報じられており、与党には逆風との見方もあります。しかし野党第一党の立憲民主党の支持率自体が一桁台に沈むなど対抗勢力の弱さも指摘されています。こうした中で、石川のような保守地盤では政権批判票の受け皿が限定的で、結果的に自民候補が逃げ切る公算が大きいのです。現に北國新聞の序盤情勢報道でも、宮本氏が盤石との見出しが立ち、野党共闘による追い上げにも限界があると分析されています。政党の勢いという点では、自民党が多少の逆風下でも組織力と実績で凌ぎ、野党側は健闘するも議席奪取には届かない――これが大方の予想であり、実際データ上もその傾向が示唆されています。
候補者の地盤・実績・過去の選挙結果
宮本周司氏(自民党現職)は石川県能美市出身で、地元に強固な地盤を築いています。元々比例代表選出の参議院議員でしたが、2022年の石川補選で当選して以降、県内各地を精力的に回り支持固めを進めてきました。宮本氏は現在3期目(今回当選すれば4期目)と経験豊富で、元財務大臣政務官や参院財政金融委員長などを歴任した実績があります。これまでの国政での働きや、地元企業・団体との太いパイプが彼の地盤の強みです。公明党や各種業界団体からの推薦・支持も取り付けており、組織票が盤石です。また、宮本氏の後援会は県内全域にネットワークがあり、能登から加賀まで支援者組織が存在します。2019年参院選で引退した山田修路氏の地盤も宮本氏が事実上継承しており、前回(2022年)補選でも圧勝したことで地元の保守層の結束は一層強まっています。宮本氏は地元行事への参加も積極的で、祭りや自治会のイベントなどに顔を出し「地域密着」をアピールしています。その顔の広さから、「宮本さんに頼めば何とかなる」という声もあるほどで、後援会組織の票読みでは当選ラインを大きく上回る支持が固まっているようです。
浜辺健太氏(国民民主党新人)は羽咋市出身で、これまで選挙出馬経験はありません。ただし、地元羽咋では祖父の代から地域に根差した家庭で、教員として勤務していたことからPTA関係など一定の人脈があります。大規模な地盤こそありませんが、今回連合石川(労働組合組織)から推薦を受けており、連合傘下の教職員組合や自治労などが浜辺氏支持に回っています。これにより、組織票のない新人としては異例の2万~3万票規模の基礎票を得たとの見方もあります。また立憲民主党県連も独自候補を立てなかったため、2019年・2022年と立憲候補を支援してきた旧民主系支持層も浜辺氏に流れる可能性が高いです。石川県では伝統的に連合の組織力が強く、2019年に国民民主系候補(田辺徹氏)が約14万票を得た際も連合票が支えとなりました。浜辺氏は田辺氏ほどの知名度や政治経験はないものの、30代という若さと「教え子の未来を守りたい」という情熱を前面に出し、無党派層や若年層にもアピールしています。地盤について言えば、浜辺氏個人の後援会は立ち上げたばかりで規模は小さいものの、国民民主党県連が総支部長を務める浜辺氏に総力を挙げており、立憲系・社民系も含めオール野党態勢で臨んでいます。そのため「組織対組織」で見れば宮本陣営 vs 浜辺陣営の構図はできており、地盤の強固さでは宮本氏に及ばないものの、野党側としては最大限の布陣と言えます。
村田茂氏(共産党新人)は金沢市出身で、共産党県委員会国政対策委員長という党職についています。過去に大型選挙への立候補経験は恐らくなく、“新人”扱いです。共産党は石川では長年独自候補擁立を控えるケースもありましたが、今回は野党共闘から距離を置き独自候補を立てました。村田氏個人の地盤は弱いものの、共産党の県組織と支持者ネットワークがバックにあります。県内の共産党得票は、直近では2022年参院選で約23,119票(5.44%)を獲得した実績がありますが、これは党の組織票・支持票がほとんどです。村田氏もこの2万票強の固い支持層をどこまで守れるかがポイントで、過去の県議選などで培った票田(主に都市部の党員・支持者、高齢層の革新支持者)が地盤と言えます。メディア露出や街頭演説会場の聴衆規模から判断しても、村田氏の訴えは支持層以外には広がっておらず、得票は共産党従来票に留まる見通しです。
**牧野緑氏(参政党新人)**は青森県出身ですが、結婚後に夫の故郷である能美市に移り住んでいます。地盤といえるものはほぼゼロからのスタートですが、夫側の地縁や参政党のボランティア組織が下支えしています。牧野氏は元航空自衛官という経歴から、自衛隊OBや保守系市民グループとの繋がりがわずかにあり、そうした筋からの支援も一部取り付けているようです。また参政党は前回参院選(2022年)で石川でも2%以上の票を得ており、今回も党として一定の支持者が存在します。牧野氏自身は政治初心者ながら、「主婦の目線で政治を変える」という主張で地元スーパー前などで精力的にミニ集会を開き、徐々に知名度を上げています。しかし地盤らしい地盤はなく、支持拡大は主に参政党の時流頼みの面が強いです。参政党はボランティアがSNSや口コミで支持を広げるスタイルですが、石川では東京や関西ほどの勢いはなく、結果として前回並み(2~3万票程度)の票にとどまる可能性が高いでしょう。
**小澤正人氏(NHK党新人)**は静岡県出身で、石川県との直接的な地縁はありません。NHK党石川県支部長として立候補していますが、実質的な地盤は皆無と言ってよいでしょう。選挙運動も他候補に比べて目立った展開はなく、街頭で見かける支持者もごく少数です。過去の同党候補の得票(2022年石川で12,120票、得票率2.85%)がひとつの目安ですが、小澤氏もそれに近い結果に留まる見通しです。地元紙の候補者紹介によれば、小澤氏は会社員で行政の利権構造を糾すと訴えています。ただし石川ではNHK受信料問題への関心も高くはなく、NHK党の組織票も存在しないため、小澤氏の地盤・票田はほぼないに等しい状況です。
選挙戦の展開:街頭活動・メディア露出・地元イベント参加状況
選挙期間中の活動を見ると、宮本周司氏は圧倒的な物量戦を展開しています。初日から各地で個人演説会を開催し、石川県知事や自民党県議、市町村長らも顔を揃えて宮本氏の実績を強調しました。街頭演説には連日多数の聴衆(数百人規模)が集まり、北國新聞などによれば「聴衆の熱気は他候補を寄せ付けない」とのことです。宮本氏自身も朝から夜遅くまでフル回転で街宣カーに乗り、主要都市のみならず過疎地域の集落まで足を運んで支持を訴えています。メディア露出という点でも、地元テレビ局の候補者討論会や新聞インタビューで堂々とした安定感を示し、「さすが現職」「話が具体的でわかりやすい」と評価されています。宮本氏は「これまでの実績と経験で石川の未来を拓く」と実績を前面に出しつつ、前述の不適切発言問題でも素早くフォローするなど終始盤石な選挙戦略です。地元の夏祭りやイベントにも可能な限り顔を出し、有権者との触れ合いを重視しており、「宮本さんに直接会った」という有権者が非常に多い点は他候補にはない強みです。
対する浜辺健太氏は、序盤は知名度不足もあり苦戦しましたが、連合石川や立憲県連の支援を受けて中盤以降巻き返しを図っています。応援演説には国民民主党の玉木雄一郎代表や榛葉賀津也参院議員らが駆け付け、さらに立憲民主党の県連幹部も浜辺氏の街頭演説に同席し「オール野党で浜辺さんを国政へ送ろう」と呼びかけています。浜辺氏自身は元教師らしく穏やかな口調で政策を語るスタイルですが、演説を重ねるごとに熱量を増し、「能登の復興は道半ば。子どもたちの未来のため、私に働かせてください!」と力強く訴える場面も見られました。街頭での聴衆は宮本陣営に比べると少ないものの、野党支持層が集まる金沢市内では比較的人だかりができ、拍手も起きています。新聞社主催の討論会では、浜辺氏は若さと新鮮さをアピールする一方で具体策にやや乏しく、宮本氏に論戦で押される場面もありました。ただ、「子育て世代の代表」として共感を呼ぶエピソード(教え子との触れ合いや自身も幼子を育てる父親としての実感など)を交えるなど、共感力を武器に支持拡大に努めた印象です。地元イベント参加は宮本氏ほど頻繁ではありませんが、羽咋市の祭りに家族で参加し地域住民と交流する様子がSNSに投稿されるなど、親しみやすさを演出しています。
他の3候補については、街頭演説や活動量の面で明確に差が出ています。村田茂氏(共産)は主に市街地の人通りの多い交差点やスーパー前で演説し、「暮らし優先」「消費税5%への減税」を連呼して支持を訴えています。共産党の志位委員長ら中央からの応援演説も行われ、固定支持層へのアピールに徹しました。ただ一般有権者の関心は薄く、聴衆は党関係者が中心で数十人程度にとどまる場面が多かったようです。NHK党の小澤正人氏はさらに活動が低調で、確認できた街頭演説の場面でも聴衆は数人程度、「NHKのスクランブル放送実現を」など党の主張を訴えるのみで、選挙戦というより政見放送の延長のような印象でした。小澤氏には有力な応援弁士もなく、メディア露出も政見放送以外皆無に近いため、事実上存在感を示せない選挙戦となっています。
牧野緑氏(参政)は新人候補の中ではユニークな取り組みが見られました。自身の顔と名前の認知を広げるため、能美市や小松市のショッピングセンター前で手作り感のあるミニ集会を開き、観客と対話するスタイルを取っています。参政党特有のボトムアップ型選挙活動で、「牧野みどりとは何者か?」といった紙芝居的な自己紹介を行い、有権者の質問にその場で答えるなど工夫を凝らしていました。元自衛官という経歴から安全保障や災害対応に詳しく、「自衛官時代に培った経験で能登の復興に貢献したい」と強調。しかしながら、平日の昼間の集会では観客が10人以下という場面もあり、知名度向上には時間が足りない印象です。テレビや新聞への露出もほぼ無く、参政党支持者以外には浸透しきれていません。それでも参政党本部から副代表の神谷宗幣氏が応援に来県するなどテコ入れもあり、党勢拡大の一環として最低限の活動はこなした模様です。
候補者同士の比較分析:世代・知名度・政策・ネット戦略
今回の石川選挙区は現職50代 vs 新人20~60代という世代構成で、多様な顔ぶれが揃いました。宮本氏(54歳)と村田氏(62歳)は団塊ジュニア~シニア世代、浜辺氏(31歳)は平成生まれのミレニアル世代、牧野氏(40歳)は働き盛りの女性、小澤氏(49歳)は中年男性と、それぞれ異なる層を代弁しています。しかし知名度の差は歴然としており、宮本氏は県内の誰もが知る現職議員という立場なのに対し、浜辺氏以下新人4人は選挙戦を通じてもなお名前の浸透が十分とは言えません。特に小澤氏と牧野氏は選挙区内での認知度が低く、「誰それ?」という声も有権者から聞かれます。一方、浜辺氏は野党統一候補としてメディア露出も増えたことで、選挙戦終盤には「浜辺」という名字はかなり知られるようになりました(もっとも石川では「浜辺」といえば人気女優の浜辺美波さんを連想する声もあり、一部で話題になった程度ですが…)。村田氏も共産党支持者以外からの知名度は高くありませんが、政党名での投票が見込めるため本人名の浸透度の低さが致命的にはならないでしょう。
政策面では、各候補の主張はっきりと差が出ています。宮本氏が経済政策や地方創生策で実績を強調し「石川の強みを伸ばす継続政策」を掲げるのに対し、浜辺氏は「変えるべきは変える」として教育・子育て支援や手取り収入アップなど現状改善に力点を置いています。両者の政策は与野党の立場の違いもありコントラストが明確で、保守層には宮本氏の安定感、改革志向の有権者には浜辺氏のフレッシュさが訴求する構図です。村田氏と牧野氏はさらに対照的で、村田氏は共産党らしく消費税減税や反戦平和など国政課題を前面に出しつつ「暮らし優先」を叫んでいます。牧野氏は参政党のカラーを反映し、地方から国を変えるボトムアップや国防・食料安全保障といったテーマを掲げ、「日本を取り戻す」と保守的スローガンを用いています。両者とも支持基盤が限られるため尖った主張でコアな支持者にアピールする戦術ですが、大衆受けという点では今ひとつで、結果的に大勢に影響しない争点となっています。小澤氏の政策は一言でいうと「NHK改革・既得権打破」で、他の争点(物価高や地方経済)にはほとんど触れておらず、訴求力に欠けました。
ネット戦略では、前述したSNSの活用度合いに差が見られます。宮本氏陣営は伝統的な選挙戦を重視しつつも、SNSでも活動報告を欠かさず、特にFacebookで高齢の支持者とも繋がりを維持しています。浜辺氏陣営はネットでの話題作りにも積極的で、YouTube動画企画やTwitterハッシュタグ「#浜辺健太で石川に新風」を使ったキャンペーンも展開しました。若者のボランティアも浜辺氏のTikTok動画を作成するなど工夫しましたが、バズるほどではなく局所的な広がりに留まったようです。それでもネット上での露出は新人の中で群を抜いており、「ネット選挙で善戦」という評価もあります。一方、村田氏は党派の中央発信(志位委員長の応援ツイートなど)はあるものの本人のネット露出は限定的で、高齢の支持者が多い実情もありSNS戦は重視していません。牧野氏は逆にネット受けする資質(若めの女性候補、元自衛官という経歴)があり、党支持者からは動画で紹介されたりもしましたが、本人の発信力が高くないため大きなインパクトは残せませんでした。小澤氏はネット戦略皆無と言ってよく、党本部の発信に頼るのみでした。
総合的に見ると、参院選2025石川県選挙区の選挙戦は宮本氏優位が一度も揺らぐことなく推移したと評価できます。野党統一候補の浜辺氏が若さとネット戦略で善戦し一定の支持を固めたものの、組織・知名度・実績で勝る宮本氏の牙城を崩すには至っていません。他の候補は特色こそあれど票の上積み余地は限られ、終盤情勢でも宮本氏当選圏内、浜辺氏が次点確保、残る3氏が遠く及ばないという明確な序列が見て取れます。
当選予想の結論
以上の分析から、参院選2025石川県選挙区は宮本周司氏(自民党)の当選が極めて有力です。宮本氏は盤石の地盤と高い知名度、豊富な実績を背景に安定した選挙戦を展開し、支持率低下傾向の与党にあっても地元票をがっちり押さえています。対する浜辺健太氏は野党勢力を糾合し善戦するものの、現職の壁を破るには及ばず次点止まりと予想されます。以下、村田茂氏(共産)、牧野緑氏(参政)、小澤正人氏(NHK党)の順で票を獲得し、それぞれ供託金没収ライン(有効投票数の10%)はクリアするかどうか微妙なラインとみられます。投票率は45%前後と低調な見込みで、浮動票が大きく動く気配もありません。総じて「石川の保守王国健在」を示す結果となる可能性が高く、今回の選挙予想でも宮本氏当選は堅いと判断します。