参院選2025 埼玉県 選挙予想(予想日:2025年7月10日)
2025年参院選・埼玉県選挙区の情勢を詳しく予想しています。
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埼玉選挙区の情勢分析 序盤情勢:有力候補と支持基盤
埼玉県選挙区(改選数4)では、現職と新人あわせて過去最多タイの15人が立候補し、多党化した混戦模様です。序盤の情勢調査では、自由民主党の現職・古川俊治が他候補をリードし、与党の中核として先行しています。一方、主要野党勢力では立憲民主党の現職・熊谷裕人が安定した支持を確保し優位に立ち、国政野党第一党の地盤を守っていると見られます。さらに、埼玉では立憲と国民民主党が協力態勢を取っており、野党票の分散を抑える戦略が取られています。その効果もあってか、国民民主党新人の江原くみ子も無党派層への浸透に成功し、序盤から当選圏内に食い込む勢いを見せています。実際、朝日新聞の情勢分析によれば、自民現職が先行し、立憲現職がやや有利。さらに国民新人(国民民主)、参政新人(参政党)、共産新人(共産党)、公明現職(公明党)の4候補が当落線上で激しく競り合う展開と報じられました。
与党側では、公明党現職の矢倉かつお(矢倉克夫)が苦戦を強いられています。公明党機関紙の分析でも、矢倉は他陣営にリードを許し「いまだ圏外」と伝えられ、与党支持層の中で自民現職に票を奪われている可能性や、公明党への支持率低下が示唆されています。実際、公明党は今回、全国的にも複数の選挙区で苦戦が伝えられており、埼玉でも例外ではありません。矢倉候補は組織票の上積みに躍起ですが、現状では自民・古川や立憲・熊谷に続く4位争いの一角に踏みとどまっている状況です。
野党側を見ると、共産党の伊藤岳は党の固定票を固めつつSNS発信に注力しています。共産党は埼玉では立憲・国民の協力枠から外れているため、支持拡大のためにインターネット上での情報発信や若年層への訴えかけを強めており、「すべての候補者の中でSNS発信量はトップクラス」といった指摘もあります。伊藤岳候補は前回2019年選挙で次点(約35.9万票)となった実績があり、今回も約30万票規模の得票を狙って組織戦を展開しています。しかし、立憲・国民両党が協調し合う構図の中で支持層がやや縮小傾向にもあり、当選ライン上で他党候補との競り合いが続いています。
一方、新人勢力の動向も見逃せません。特に参政党の新人・大津力は序盤から「現役世代の支持」を集めて勢いを増し、一時は当選圏内に入りつつあると報じられました。参政党はインターネット発の保守系新党で、支持者が熱心にSNSで情報拡散や街頭活動を行っているのが特徴です。大津候補も連日YouTubeやX(旧Twitter)でライブ配信を行い、政策や主張を直接有権者に訴えるスタイルで支持を広げています。直近3か月の政党支持率では参政党は約4%前後と、公党の中では新興ながら存在感を示しており、埼玉の選挙戦でも無視できない票田を築きつつあります。
また、新党では日本保守党の石濱哲信候補(党代表)や、日本改革党の津村大作候補、日本誠真会の増山ゆうか候補らも立候補しています。これらの候補者は従来の主要政党とは異なる主張(例えば外国人政策への強硬な姿勢など)を掲げており、その訴えは一定層の関心を集めています。とりわけ日本保守党の石濱氏は党代表ということもあり、インターネット上で保守系有権者に向けた精力的な情報発信を展開中です。もっとも、これら新党候補は地盤や後援組織が弱く、得票は数万規模に留まる見通しです。SNS上では一部で注目を集めても、実際の投票行動に結びつくかは不透明であり、現状では当選圏には届かないでしょう。
関東エリアでは、埼玉県に加えて
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支持率の推移と無党派層
全国政党支持率の推移を見ると、直近のNHK世論調査(2025年7月上旬)では自民党がおよそ28.1%、立憲民主党が8.5%、国民民主党が5.1%、参政党が4.2%とされています。与党の支持率は昨年の衆院選で低下した後も依然として低迷しており、特に自民党支持層の一部が他党や無党派層に流れている状況です。一方、野党側では立憲民主党の支持率が一桁台後半で伸び悩む中、国民民主党や維新、参政党など「第三極」勢力の支持がじわじわ上昇傾向にあります。無党派層(支持政党なし)は約30%と依然最多で、埼玉でもこれら無党派層の動向が勝敗を左右すると見られます。
無党派層の票の行方については、序盤情勢では熊谷裕人(立憲)と江原くみ子(国民)の野党現職・新人コンビがリードしていると分析されました。両氏は連合埼玉など労組の支持も受け、比較的組織票の固い層+無党派リベラル層を取り込んでいるようです。特に江原氏は地元県議出身で知名度を持ち、無党派層からの支持を広げている点が注目されます。一方、自民・古川氏も安定した地盤(県議や市町村議とのネットワーク)に加え、無党派層から一定の支持を得ており、大崩れはない見込みです。公明・矢倉氏は支持母体の創価学会票が中心で無党派受けは限定的ですが、公明支持層の投票率は非常に高いため最後の追い上げに期待しています。
参政・大津氏は無党派層、それも若年~中堅世代の保守・改革志向の無党派層に食い込んでおり、SNSを通じて浸透したその支持が実票にどこまで結びつくかが鍵です。共産・伊藤氏は組織票の他、リベラル無党派層の一部支持がありますが、立民・熊谷氏との支持層競合もあり前回得票から伸ばすのは容易ではありません。維新・龍野氏は党の全国的支持拡大を追い風に中道保守系の無党派票を狙いますが、埼玉では維新の地域組織が弱く、参政党や自民保守票とも競合するため苦戦気味です。
埼玉県の選挙情勢を全国の政党支持動向と比較したい方は、
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選挙戦終盤の見通し
終盤戦では、当選4枠のうち自民・古川俊治と立憲・熊谷裕人の当選は比較的盤石と見る向きが多く、残る2議席を巡って公明・矢倉、国民・江原、参政・大津、共産・伊藤らが最後の競り合いを演じる構図です。国民民主・江原氏は立憲や連合からのテコ入れ支援も受けており、初挑戦ながら他候補より一歩リードして3位当選圏内をうかがっています。最大の焦点は4位の椅子で、公明現職の矢倉氏が宗教票・組織票の総力戦で巻き返しを図るのに対し、参政新人の大津氏が無党派層の支持拡大を背景に猛烈に追い上げている点です。
公明党は「他陣営を圧倒する猛拡大が急務だ」と危機感を鮮明にしており、学会員の電話作戦や戸別訪問をフル稼働して票の上乗せを狙っています。矢倉氏自身も連日県内各地でミニ集会を開き、「あと一歩で届くところまで来ている」と支持者を鼓舞しつつ追い込みを図っています。一方の大津氏(参政)は終盤に著名YouTuberや党副代表クラスが応援演説に入るなど話題作りにも成功しつつあり、ネット上の支持を実際の票に転換すべく地上戦(街頭演説やチラシ配り)にも力を入れています。参政党は他地域でも躍進の兆しがあり、「国民民主党以上の勢い」(JNN情勢分析)とも評されるだけに、埼玉でも最後まで侮れない存在です。
共産・伊藤氏は、立憲・江原両候補に支持が流れ厳しい戦いながらも、「あと少しで届く」と独自の情勢調査で訴え、比例票の掘り起こしも含めて最後のお願いに奔走しています。立憲や国民からのテコ入れが期待できない分、共産党支持層の組織票と市民団体の票をどこまでまとめられるかがポイントです。
その他の候補者では、維新・龍野氏やNHK党・山田氏、諸派系の石濱氏・津村氏・増山氏、無所属・斉藤氏らがいますが、いずれも支持圧縮の構図の中で埋没気味です。維新の龍野氏は党本部からの支援演説なども行われましたが、やはり地力で劣り当選圏には遠い模様です。NHK党の山田氏は元党職員という経歴からNHK党コアな支持層の一部票を得る程度に留まりそうです。石濱氏(日本保守党)ら新党候補は、SNS上では移民問題などセンセーショナルな主張で一定の話題を提供しつつも、大きな集票には至っていません。
予想投票率とその根拠
予想投票率:52%前後(前回2019年埼玉選挙区の投票率50.25%をやや上回る水準と予測)。投票率が若干上昇すると見る根拠は以下の通りです。
- 競争の激化による関心の高まり:改選数が増えた埼玉県では当落線上の攻防が激しく、有権者の関心が高まっています。主要候補だけでなく新興勢力も含め15人が立候補する乱戦状況で、「自分の1票で結果が変わるかもしれない」という緊張感が広がりつつあります。メディア報道でも埼玉選挙区の情勢がクローズアップされ、「激戦区・埼玉」として連日ニュースになることで有権者の注目度が上がっています。
- 主要政党の動員努力:公明党や共産党など組織票を持つ政党が危機感からフル動員態勢を敷いており、支持者に積極的な投票呼びかけを行っています。例えば公明党では期日前投票の奨励や送迎の徹底など、投票率向上策が取られています。また連合埼玉など労組も組織内候補(立民・国民)への投票を組合員に促しており、組織票の投票率は非常に高くなる見込みです。
- 新興勢力の支持者の熱量:参政党など新興勢力の支持者はSNSで盛んに投票参加を呼びかけています。特に若年層を中心に「今回は行ってみよう」というムードを醸成しており、従来選挙に関心の薄かった層が投票所に足を運ぶ可能性があります。実際、参政党や維新は前回参院選以降に支持を広げた政党であり、こうした政党に期待する無党派層が新たに投票行動を起こすことが期待されます。
以上の理由から、前回をわずかに上回る程度の投票率(おおよそ52%程度)を予想します。ただし真夏の選挙であることから天候や猛暑も投票率に影響しえます。炎天下で投票率が下振れするリスクもある一方、期日前投票の制度周知が進んだことで投票機会は確保されているため、大幅な低下は避けられるでしょう。総じて、有権者の関心が高まりつつあることから前回並みか微増の投票率になると見込まれます。
結論:当選予想と注目ポイント
以上の分析を踏まえ、埼玉県選挙区(改選4)で当選が有力視されるのは:
- 古川俊治(自民現職) – 与党票の核。
- 熊谷裕人(立憲現職) – 野党第一党の基盤。
- 江原くみ子(国民新人) – 無党派取り込みで台頭。
- 矢倉かつお(公明現職) – 組織戦で巻き返し、辛くも圏内か。
接戦の末、上記4名が当選圏に踏みとどまると予想します(※矢倉候補と大津候補が最後まで競り合う構図で、情勢次第では入れ替わりもあり得ます)。大津力(参政新人)は次点ながら健闘し、従来政党への揺さぶりをかける存在感を示すでしょう。伊藤岳(共産)も善戦するものの及ばず、組織の限界が露呈する結果となりそうです。
今回の埼玉選挙区は、与野党既成勢力と新興勢力が激突する構図となり、日本の政治地図の変化を占う重要な一戦です。特に参政党の台頭や公明党苦戦というこれまでにない現象が起きており、最終結果次第では今後の政局に大きな影響を与えるでしょう。有権者の選択がどのような審判を下すのか、開票速報まで目が離せません。