選挙区愛知県
定員4
予想投票率55
当選予想
自由民主党
(73歳)
予想獲得票数580,000
当選予想
国民民主党
(48歳)
予想獲得票数550,000
当選予想
立憲民主党
(48歳)
予想獲得票数530,000
当選予想
公明党
(38歳)
予想獲得票数450,000
予想
日本維新の会
(47歳)
予想獲得票数400,000
予想
日本共産党
(46歳)
予想獲得票数150,000
予想
れいわ新選組
(77歳)
予想獲得票数120,000
予想
NHK党
(47歳)
予想獲得票数70,000
予想
減税日本
(41歳)
予想獲得票数60,000
予想
参政党
(47歳)
予想獲得票数55,000
予想
社会民主党
(30歳)
予想獲得票数40,000
予想
日本誠真会
(54歳)
予想獲得票数15,000
予想
日本の家庭を守る会
(75歳)
予想獲得票数12,000
予想
チームみらい
(34歳)
予想獲得票数8,000

本記事では、2025年参院選の愛知県選挙区の行方を徹底予想します。他の選挙区の予想については参院選2025 全選挙区予想一覧もあわせてご覧ください。

投票率予測

55%前後と予想します。前回(2019年)の愛知選挙区投票率は52.18%でした。今回の選挙では、有権者の関心を集める要因が複数あります。与野党の激しい競り合いや、新顔候補の話題性(元プロレスラーの広田さくら氏やネット配信で知られる横山緑氏など)、さらに名古屋市前市長・河村たかし氏が率いる政治団体の動きなどが注目を集めています。こうした要因が投票意欲を高め、前回よりやや投票率が上昇する可能性があります。ただし夏の選挙は天候や有権者の関心によって変動しやすく、依然として無党派層の約2割が投票先未定とも報じられています。そのため、大幅な上振れは限定的と見込み、前回比数ポイント増の約55%程度に落ち着くと予測します。

過去の選挙結果と勢力図

愛知県選挙区は伝統的に与野党伯仲の激戦区です。前回2019年参院選(改選数4)では、自民・公明与党勢力2名と当時の野党勢力2名(立憲民主党、国民民主党)が議席を分け合いました。具体的には、自民現職の酒井庸行氏が約73.7万票(得票率25.7%)を獲得しトップ当選。立憲新人の田島麻衣子氏(約46.2万票、16.1%)と国民現職の大塚耕平氏(約50.7万票、17.7%)が次ぎ、公明新人の安江伸夫氏(約45.3万票、15.8%)が4番目で当選しました。これに対し敗れた候補の最高は、地域政党・減税日本と維新が共同推薦した岬麻紀氏の約26.9万票(9.4%)で、公明候補と約18万票差でした。共産党の須山初美氏は約21.7万票(7.6%)を得ましたが議席には届きませんでした。

これら過去結果から、自民・公明の与党勢力および旧民主系野党勢力がそれぞれ盤石な支持基盤を持ち、共産など他勢力は一定票を得ても議席獲得には至らない傾向が読み取れます。2019年は旧民主系が立憲と国民に分かれて2議席確保しましたが、今回は国民民主党の大塚氏が途中辞職し不出馬。その後継として国民民主党は新人の水野孝一氏を擁立しています。一方、立憲民主党は現職の田島麻衣子氏が再選を目指し、自民党現職の酒井庸行氏(今回3選目挑戦)、公明党現職の安江伸夫氏(公明党県代表、前回初当選)、さらに野党から新顔の日本維新の会・広田さくら氏(元プロレスラー)、れいわ新選組・辻恵氏(元衆院議員)、共産党・須山初美氏(前回に続き挑戦)らが名を連ね、加えて諸派・地域政党系の候補も乱立する計14名の戦いとなりました。この顔触れから、与党2(自民・公明)対主要野党2(立憲・国民)対第三極1(維新)という5強の構図が軸になり、残りの諸派・無所属は大勢に影響しにくいと想定されます。

最新の情勢調査と世論動向

選挙戦終盤の各種情勢調査によれば、主要候補5名のうち優勢なのは立憲の田島氏と国民の水野氏です。共同通信社の情勢調査では、「立民現職の田島麻衣子さんと国民新人の水野孝一さんが優位に立っている」と報じられました。これは、与党ではなく野党勢力の2人が先行する展開を示唆しています。背景には、愛知県はトヨタ労組など産業労働組合が強い地盤を持ち、連合愛知などを通じた組織票が立憲・国民両候補に厚く流れていることが考えられます。実際、地元紙の取材でも水野氏は「国民民主党支持層の半数を固め、自民支持層の一部にも食い込む」*勢いと伝えられており、保守票の一部も取り込んで支持を広げているようです。また田島氏も旧民主党系の地盤と現職としての知名度から安定した戦いを展開しており、朝日新聞情勢分析では「立憲(田島氏)がやや優位」*との見方もあります(※参考:朝日新聞デジタル参院選情勢)。

一方、残る2議席をめぐって自民・公明・維新の3候補が接戦となっています。自民現職の酒井氏は保守基盤が盤石で引き続き有利との見方が強く、朝日新聞も*「自民(酒井氏)有利」と報じています(朝日新聞7月上旬情勢分析)。公明現職の安江氏も、公明党支持母体である創価学会の組織票に加え、自民党からの推薦・支援を受けており優位を保つとの分析があります(朝日は「公明リード」*と表現)。実際、公明党は愛知での議席死守に向けて自民党愛知県連とも協力し、与党票の分散を防ぐ戦術をとっています。これに対し、日本維新の会新人の広田氏も追い上げており、共同通信調査では残り議席を巡り酒井氏(自民)、安江氏(公明)、広田氏(維新)の三つ巴で混戦との状況です。広田氏は無党派層や若年層を中心に支持を広げ、従来愛知で弱かった維新の支持率を押し上げています。もっとも、愛知県の政党支持率を見ると自民党がトップで、公明党・立憲民主党がそれに続き、維新の支持率はそれらに比べればまだ低めです。維新候補が議席に手が届くには、公明票を上回るための無党派票や他党からの流入がもう一押し必要とみられ、現状ではわずかに届かず5番手というのが本予想の判断です。

なお、序盤から中盤にかけて投票先を決めていない有権者も2割程度存在するとされ(共同通信調査)、最終盤の情勢変動もあり得ます。特に維新の広田氏は知名度の向上次第で浮動票を引き寄せる可能性があり、公明・安江氏との差が僅差なら逆転もあり得る情勢です。本予測では安江氏の固い組織票を高く評価し当選圏としましたが、広田氏が肉薄している点は注意が必要です。

中部圏では【静岡県選挙区の予想】や【三重県選挙区の予想】も注目されています。

また、都市部では【東京選挙区の最新情勢】が全国の動向にも影響を与えると見られています。

各候補の活動量とメディア露出

酒井庸行氏(自民)は73歳と高齢ながら、自民党県連や後援会の盤石な支援体制のもと、地元経済界・農村部まで幅広く浸透する支持を固めています。国政実績も長く、前回も愛知トップ当選の実績があるため知名度も抜群です。選挙戦でも地域遊説や集会に精力的に参加し、高齢層を中心に安定した支持を得ています。

田島麻衣子氏(立憲)は現職1期目ながら、連合愛知など労組組織票の後押しが強みです。物価高や子育て支援など生活目線の政策を掲げ、「現役ママ議員」として共感を呼ぶ演説を展開しています。メディア露出も地元紙・テレビに現職として取り上げられる機会が多く、政権批判票の受け皿として堅調に支持を広げています。

水野孝一氏(国民)は新人ですが、玉木雄一郎代表率いる国民民主党の重点候補として党本部の全面支援を受けています。玉木代表自身も愛知入りして応援演説を行い、「日本のど真ん中から未来を拓く」という水野氏のキャッチフレーズをアピールしました。前職の大塚氏が培った支持基盤(旧民進党系支持層や中京圏の企業団体票)を引き継ぎ、さらに穏健保守層にもアピールすることで自民支持層の一部も取り込みつつあります。新人ながら街頭演説やSNS配信にも積極的で、知名度を補う戦略を取っています。

安江伸夫氏(公明)は前回初当選後、国土交通政務官などを歴任した実績を強調しています。公明党の若手ホープとして38歳という若さとフットワークを活かし、県内各地で精力的にミニ集会や街頭演説を開催。特に子育て支援策や減税策など、公明党の実績をアピールしつつ、自身が「日本一若い参議院議員」で1児の父であることから若い世代への支持拡大も狙っています。創価学会の組織的支援に加え、自民党支持層からの推薦票も期待でき、終盤戦でも安定した集票力を発揮するとみられます。

広田さくら氏(維新)*は女子プロレスラー出身という異色の経歴で注目度があります。公示直後から各地で巧みな話術とフットワークを活かした街頭演説を展開し、「未来は笑顔で決める!改革一本桜色!」とのキャッチフレーズで維新の改革姿勢を訴えました。地元紙にも「巧みなマイクパフォーマンスで聴衆を沸かせた」*と報じられるなど(デイリースポーツ),タレント候補として一定のメディア露出があります。また、維新は全国的な支持拡大傾向にあり、共同通信の世論調査では維新の政党支持率が公明党に次ぐ第4位(愛知)**まで伸長しています(※愛知県政党支持率:自民首位、次いで立憲・公明が伯仲、維新がそれに続く)。広田氏自身もSNSで積極的に情報発信し、Twitter(X)やYouTubeでの動画メッセージを頻繁に投稿。若者層や無党派層からネットを通じた支持拡大を図りました。ただ、組織票の乏しさを最後まで補えるかが課題で、終盤情勢では当落線上ぎりぎりの戦いとなっています。

その他の候補者については、現状では当選圏に届かない見込みです。共産党の須山初美氏は前回並みの20万票前後は獲得すると見られますが、立憲・国民両候補に支持層が流れる構図の中で苦戦しています。ただ物価高や平和安全保障への危機感から、一部リベラル層の票は確保するでしょう。れいわ新選組の辻恵氏(元民主党衆院議員)は知名度はあるものの高齢で積極的な選挙戦を展開しづらく、支持も限定的と予想されます。地域政党・減税日本公認の田中克和氏は名古屋市の河村前市長が支援し保守層に食い込もうとしましたが、同じ保守改革志向の維新候補に話題をさらわれ伸び悩んでいます。新興政党の参政党・杉本純子氏は党勢拡大中とはいえ愛知では支持層が薄く、NHK党・横山緑氏はニコニコ動画などで知られるネット配信者という特異な存在感を見せましたが、選挙戦では主張が埋没しがちです(本人は**「インターネットコメディアン」と称しネット番組を生配信する独自路線)。社民党の大西雅人氏**や諸派の候補(園原氏、石原氏、山根氏)も、それぞれ地域で活動は見られるものの組織基盤や知名度で劣り、いずれも数万票規模の戦いに留まる見通しです。

選挙区と同様に注目されるのが比例代表の行方です。比例代表の予測はこちらで詳しく分析しています。

政党動向・争点と有権者の反応

今回の愛知選挙区の争点は、国政全般の課題に加え地域特性も絡んでいます。有権者の関心は物価高対策や子育て支援、年金など社会保障が高く、各候補ともこれら生活密着型の政策を前面に出しました。その中で与党側は経済政策の継続と安定を訴え、酒井氏は「未来を起点に今を考える」として将来世代のための財政健全化や成長戦略を強調。安江氏も若さをアピールしつつ、公明党の掲げる教育負担軽減など具体策を提示しました。一方、野党側では田島氏が物価高「家計直撃」を批判し生活者目線の支援策を訴え、水野氏も「給料を上げる経済政策」を掲げるなど、与党の経済運営への対案を示しています。広田氏(維新)は既得権打破や行政改革を前面に、「有言実行の維新」を強調しました。

政党別の支持基盤の強さも勝敗を左右します。自民党は愛知県内の地方議員や後援会網が充実しており、農村部や保守的な中高年層から根強い支持があります。公明党は組織票が確実で、各地域の学会員による徹底した票固めが行われています。立憲民主党と国民民主党は連合愛知など労組の組織票に加え、名古屋市など都市部のリベラル層・中間層の支持が厚いです。維新の会は大阪発の勢いそのままに都市部若年層への浸透を図っていますが、愛知では大阪ほど浸透しておらず、ただ前回参院選や昨年衆院選を通じて徐々に認知度を上げてきました。参政党は前回(2022年)比例区で議席獲得し一部で熱心な支持者を持つものの、愛知選挙区で議席獲得ラインまで到達するには至っていません。しかし全国的な傾向として支持率を伸ばしつつあり、共同通信の7月上旬の調査では参政党が支持率8%で国民・立憲を上回るとのデータもありました。これは無視できない動きですが、愛知の選挙区選では主要候補への集中投票傾向が強いため、参政党候補が食い込む可能性は低いと判断されます。

SNS動向も各候補の支持状況に表れています。Twitter(現X)上では、維新の広田氏や参政党の杉本氏ら改革・新興勢力の主張が一定の拡散を見せました。広田氏のプロレスラー時代からのファンや、維新支持層がハッシュタグ「#広田さくら」で応援投稿を行い盛り上げています。また、参政党の支持者も杉本氏の街頭演説動画をシェアするなどネット戦に注力しました。NHK党の横山緑氏はYouTube生配信「暗黒放送」で独自の選挙演説を展開し、一部ネットユーザーの注目を集めました。しかし、SNS上の話題量がそのまま票に直結するわけではありません。組織力のある候補者たち(酒井氏、安江氏、田島氏、水野氏)はSNSよりも地上戦(電話作戦や個別訪問、地域集会など)に力を入れており、高齢層にもリーチする活動を展開しています。一方で若年層の支持獲得が鍵となる広田氏らはSNSを駆使していますが、愛知県の有権者構成上、実際の投票行動では組織票の有無が依然決定的です。そのため、SNSでの盛り上がりが大きい維新・参政党候補も、組織戦で勝る既成政党候補を追い切れないと予測されます。

総合すると、愛知県選挙区(改選4)は与党(自民・公明)と主要野党(立憲・国民)で計4議席を分け合う可能性が高いと判断します。立憲・田島氏と国民・水野氏の当選はかなり濃厚で、残る自民・酒井氏と公明・安江氏も組織固めで逃げ切る公算が大きいです。その直後につける維新・広田氏は善戦するものの届かず、次点で惜敗との予想となりました。ただし先述の通り、広田氏と安江氏・酒井氏との差は僅差になる可能性があり、一部報道では*「維新と国民が互角」*との分析もあることから(朝日新聞など)、最終的な票の伸び次第では逆転劇も起こり得ます。その点も踏まえつつ、本予測では現時点(2025年7月15日)で得られる信頼性の高い情報に基づき、最大限客観的に精度の高い予測を試みました。その結果が冒頭の順位表であり、上位4名を当選圏と判断しています。投開票日まで残りわずかですが、最後まで各陣営の動向を注視していきます。

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