2025年参院選・愛媛県選挙区の最新情勢をわかりやすく予想します。
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予想投票率
53%前後と予想しました。前回2019年の投票率は52.39%であり、今回も現職と与党新人の一騎打ちに加え複数の諸派候補が乱立する構図から、有権者の関心は高く前回並みの投票率が見込まれます。与野党双方の陣営が総力戦で臨んでおり、組織的な集票や積極的な呼びかけによって、投票率は50%台前半~半ばで推移すると考えられます。
現職・永江孝子の優位性と野党勢力の結集
野党系無所属の現職・永江孝子候補(65歳)は、2019年参院選で野党統一候補として初当選した実績を持ちます。前回はフリーアナウンサー出身の知名度と野党共闘の後押しにより、自民党候補(地元タレントのらくさぶろう氏)に33万5425票 vs 24万8616票の大差で勝利しました。このとき永江氏は得票率56%を獲得しており、保守王国とされた愛媛で野党系が議席を奪取する快挙を成し遂げました。
今回も永江氏は無所属(野党系)現職として立候補し、立憲民主党や日本共産党などの党推薦はあえて受けていません。しかし、実質的には野党勢力の結集が図られています。松山市内で行われた出陣式には立憲民主党の白石洋一衆院議員や共産党県委員長らが駆け付け、党派の垣根を超えて永江氏を支援しました。これは表向き無所属の立場を保ちながらも、2019年同様に野党統一候補として幅広い支持を狙う戦略です。実際、朝日新聞の序盤情勢分析でも「無所属現職の永江孝子が安定」と報じられ、対立候補の自民新人やその他新人候補に対し一歩リードしている情勢が伝えられています。また愛媛の地元テレビ局の調査でも「永江候補がやや先行し、自民新人の上野候補が追う展開」と分析されました。序盤から永江氏は優位なポジションを築いていると言えます。
永江氏の強みは、知名度と実績に加え、野党各党の支持層をまとめている点です。前職の衆院議員(民主党)としての経験や、南海放送アナウンサーとして県民に親しまれた経歴もあり、幅広い年代から認知されています。無所属という立場ながら連合愛媛など労組勢力の支援も期待でき、保守層以外の受け皿となっています。さらに今回は自身が現職としての活動実績をアピールできる点も大きいです。例えば永江氏は「あなたに寄り添う政治」をスローガンに掲げ、地域課題に取り組んできた6年間の成果を強調しています。地元への顔の見える実績がある分、「現職の安心感」で支持を固めている状況です。
また永江陣営の草の根の組織力も見逃せません。ボランティアや支持者ネットワークが充実しており、選挙戦序盤には約13万枚もの選挙ビラに証紙を貼る作業を2日間で完了させたと報告しています。この作業量は並大抵ではなく、多くの有志が結集したことを示します。SNS上でも「大感謝!13万枚のビラに…2日間ですべて貼ることができました」と支援者へ御礼を発信しており、陣営の団結力と士気の高さがうかがえます。さらに選挙戦中盤には松山市内各地で1日15か所連続の街頭演説を敢行するなど、精力的な遊説を展開しています。炎天下での連続遊説にもかかわらず聴衆が途切れず集まり、用意した椅子が足りなくなるほど盛況な場面もあったと伝えられています。こうした地道な活動の積み重ねにより、永江氏は都市部のみならず中山間地域にも足を運び、地域住民との対話を重ねています。各地で「永江さん頑張って」という激励の声が上がっており、前回票を投じた支持層を着実に繋ぎ留めている印象です。
情勢報道によれば、支持政党を「まだ決めていない」とする有権者も4割程度残されており、終盤まで予断を許さない状況です。しかし、永江氏は野党系無所属という幅広い受け皿と現職の信頼感を武器に、無党派層や浮動票にも浸透しやすい立場にあります。序盤から堅調な滑り出しを見せていること、そして対立陣営に大きな失速が見られないことから、永江孝子氏が終盤まで優位を保ち、当選圏を守り切る可能性が高いと考えられます。
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自民新人・上野由佳の巻き返しシナリオと組織戦
一方、与党自民党新人の上野由佳候補(30歳)は、「政治に女性の力を」「愛媛から新しい風を」と訴え、現職奪還に向けて猛烈な追い上げを図っています。上野氏は愛媛県松山市出身で、2025年夏の参院選で全国最年少候補として公募から選出されました。幼い娘を持つ働く母親でもあり、子育て世代の代表として共感を呼ぶアピールを展開しています。自民党愛媛県連は「若い女性の力で保守王国の雪辱を果たす」と意気込み、上野氏を全面支援しています。
上野氏陣営の最大の強みは、やはり自民党の組織力と動員力です。愛媛県内の4つの衆議院小選挙区は直近の衆院選(2021年)ですべて自民党が制しており、保守地盤は依然として堅固です。加えて、公明党も上野氏を推薦し与党ぐるみで支える体制です。公明党支持母体の創価学会ネットワークからは組織票の上積みが期待され、2019年に自民候補が敗北した反省を踏まえて与党陣営総掛かりの選挙戦が展開されています。
選挙戦序盤から、上野氏は精力的な街頭活動をこなしています。毎朝、松山市郊外のショッピングセンター前や主要交差点に立ち通勤客に挨拶し、夜は繁華街で長時間の演説会を行うといったハードスケジュールです。公示直後には松山市の大街道商店街入口で第一声を上げ、岸田政権の経済政策や物価高対策を支持を訴えました。その際、地元選出の塩崎彰久衆院議員(元厚労相)や多数の県議・市議が応援演説に駆けつけ、総勢で6時間に及ぶロングラン街頭演説会を実施しています。土曜夜市で賑わう人波に向けてひたむきに訴える姿は、SNS上でも「#上野由佳頑張れ」のハッシュタグとともに拡散されました。こうした大規模な応援体制と現職国会議員のてこ入れは、保守票の掘り起こしに一定の効果を上げている模様です。
上野氏自身もSNSの積極活用で若年層や子育て世代へアプローチしています。X(旧Twitter)やInstagramでは、日々の街頭活動の様子を写真付きで発信。例えば「今朝はエミフルMASAKI前から街頭活動。皆様おはようございます!」という投稿には多くの「いいね」が付き、短時間で数千の閲覧がありました。また、「今日は15:00-21:00まで6時間耐久街頭演説会を実施しました。」といった投稿では、子育て中にも関わらず精力的に頑張る姿が共感を呼び、「#働くママ」「#参議院議員選挙」といったタグとともにシェアされています。YouTubeでは陣営スタッフが演説のライブ配信を行い、チャット欄には県内外から激励コメントが寄せられるなど、オンライン上でも支持拡大に努めています。
政策面では上野氏は与党の新人らしく、岸田政権の方針を支持しつつ地域目線の公約を掲げています。第一声では物価高対策や地方創生策への取り組みを強調し、「この愛媛から未来を切り拓く」と力説しました。また若さを生かしデジタル化や働き方改革なども訴えています。一方で永江氏側は野党として消費税減税や年金問題など政権批判色の強い訴えをしています。有権者にとっては政権与党の実行力か野党の対案かを選ぶ構図になっており、上野氏は「国政与党の一員として愛媛の声を政府に届ける」と訴えて保守層の結束を図っています。
現時点の情勢では、上野氏は序盤こそ出遅れたものの中盤以降に追い上げを見せ、永江氏との差を着実に詰めつつあると見られます。JNN系列の序盤分析によれば「32の1人区のうち与党側優勢は20、野党系優勢は12」と報じられましたが、愛媛はその野党優勢に含まれるものの差は僅少とも伝えられます(データ上は永江氏優位だが決して安心できない微妙な差というニュアンス)。上野陣営は「残りの undecided(態度未定)4割」を如何に取り込むかに勝機を見出そうとしています。特に保守無党派層や若年層への浸透を狙い、岸田総理や与党幹部の応援演説要請も検討されています。終盤には岸田首相自ら愛媛入りし応援に立つ可能性も報じられており、テコ入れが実現すれば浮動票の取り込みに影響を与えるかもしれません。
しかしながら、上野氏にとって課題も残ります。まず年齢が若く政治経験が乏しいため、「本当に国政を任せて大丈夫か」という疑念を持つ有権者もいます。加えて、知名度では現職の永江氏に劣るため、都市部以外の地域では名前の浸透に時間がかかっています。実際、一部の郡部では「永江さんは知ってるけど上野さんは知らない」という声も聞かれます。また、女性候補とはいえ保守的な層の中には女性若手への偏見も根強く、「まずは地方議員から経験を積むべきでは」との指摘もあります。こうしたハンデを克服するため、上野陣営は夫や家族を前面に出し「家庭と両立する等身大の働く母」のイメージ戦略を取っています。実際の街頭演説でも娘さんを抱きかかえて登壇し聴衆の関心を引く場面もあり、親しみやすさでイメージアップを図っています。
総合すると、上野由佳氏は組織票と勢いある選挙戦略で25万~28万票規模の得票を獲得し、前回自民候補の得票(約24.8万票)を上回る可能性が高いです。しかし現職永江氏も堅実に支持を固めており、30万票前後を維持するとみられるため、最終的な当選ラインには届かないと予想します。上野氏としては、あと一押し足りない状況をいかに覆すかが焦点ですが、現時点では惜敗の公算が大きいでしょう。
政党ごとの全国的な勢力分布は
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その他の候補:参政党・NHK党・チームみらい勢の動向
上記2名以外にも、愛媛選挙区には諸派・無所属系の新人候補が3名立候補しています。それぞれ政治的な主張や支持層は異なるものの、当選争いに絡む可能性は低く、得票も一桁台(数万票以下)に留まる見通しです。しかしながら、これらの候補の存在が主要2候補の票差に影響を及ぼす可能性もあるため、その動向にも触れておきます。
参政党公認の原田慎太郎候補(35歳)は、松山市出身の新人で、元参議院議員秘書という経歴を持ちます。参政党は2022年の参院選比例区で議席を獲得し注目された新興政党で、愛媛でも一定の支持者コミュニティを形成しています。原田氏は「愛媛から日本再生を」「国政に新たな選択肢を」と訴え、保守層の不満票や無党派層の取り込みを狙っています。主張の柱は消費税減税や地方分権、教育改革などで、既存政党との差別化を図っています。選挙戦では参政党の吉野敏明共同代表や吉川莉那衆院議員らが応援に駆けつけ、街頭演説の模様をYouTubeでライブ配信するなどネット戦にも力を入れています。党の支持者内ではカルト的人気もあり、演説動画には「頑張れ慎太郎!」との書き込みが多数見られます。ただ一般有権者への浸透は限定的で、支持率は数%程度と見込まれます。参政党そのものの組織は愛媛では大きくないため、原田氏の得票は**2万票前後(全体の数%)**にとどまる予想です。それでも参政党の主張に共感する層や与野党に不満を持つ層の受け皿として、一定の票を集めるでしょう。
NHK党(現・政治家女子48党)公認の斉藤博樹候補(52歳)は、「NHK受信料のスクランブル化」を中心に掲げるシングルイシュー候補です。斉藤氏は介護福祉士の資格を持ち、NHK党の地方支部長として活動してきました。NHK党(旧称N国党)は主にYouTubeを駆使したユニークな選挙運動で知られ、今回も党首の立花孝志氏(現在は党名変更で「庶民の声」などと名乗る)がネット上で斉藤氏を支援しています。しかし愛媛県においてNHK党の支持基盤はごく限られており、前回2019年参院選でも諸派候補(NHK党系含む)は約1万~1.5万票程度しか得票できませんでした。斉藤氏自身も知名度が低く、選挙区内で目立った街頭活動の報道もほとんどありません。そのため予想得票数は5千~1万票程度と見込まれ、残念ながら当選圏には遠い見通しです。ただし僅差の勝負になった際には、この数千票が上野氏と永江氏の明暗を分ける可能性もゼロではなく、主要陣営も油断できない部分ではあります。
地域政党「チームみらい」推薦の川端佑典候補(35歳)は、総務省の元官僚で徳島市財政部長などを歴任した異色の経歴を持つ候補です。川端氏は愛媛県の政治・行政刷新を掲げ、「中央官僚の経験を地元の未来に生かす」と主張しています。所属する「チームみらい」は全国的には無名の新顔ですが、四国地方で地方議員らが立ち上げた政治団体で、行政改革や若者支援をスローガンにしています。川端氏は東大卒の政策通であり、財政再建や地方創生の具体策を訴えている点が特徴です。SNSでは専門知識を活かした長文投稿やオンライン討論会を開催し、一部の意識高い層から注目を集めています。しかし組織的な支援は乏しく、大衆的な人気を得るには至っていません。街頭演説でも聴衆はまばらとの報告があり、知名度不足は否めません。予想得票は1万票前後と見られ、当選ラインには遠く及ばないでしょう。ただ、川端氏の掲げる行政改革の論点は他候補にはない視点であり、一部有権者には評価されています。選挙後も含め、その政策提言が県政・国政に影響を与えるか注目されます。
総合評価と当落予想:「永江現職優位も接戦に」
以上の情勢を踏まえ、本選挙区の当落予想を総合すると、現職の永江孝子氏が僅差で議席を守る可能性が高いと判断します。永江氏は野党統一の強みと現職としての信頼感でおおよそ30万票台前半を確保しそうです。一方、自民新人の上野由佳氏も猛烈な追い上げで25~28万票台に食い込むと見られますが、現時点では届かず惜敗との予測です。序盤情勢でも永江氏優位が伝えられており、終盤戦で大崩れしない限り逆転は難しいでしょう。
ただし、両者の票差は数万票程度の接戦となる可能性が高く、選挙戦最終盤の動きによっては逆転劇も起こりえます。例えば投票日直前に政権に不利なスキャンダルや重大な政策争点が浮上すれば、与党票が揺らぎ永江氏がさらに突き放す展開も考えられます。逆に与党側が総理応援や組織戦の総仕上げで保守層・無党派層を巻き返せば、上野氏が僅差まで肉薄する可能性も残ります。
しかし現段階では、永江氏が安定した支持基盤を維持していること、そして野党共闘の効果で前回並みの票を固めつつあることから、当選予想は永江孝子氏としました。上野氏は健闘及ばず次点となる落選予想ですが、自民党としては前回より票を大幅に伸ばし雪辱に近づく結果となるでしょう。一人区ならではの緊迫した戦いが続きますが、最後は現職の壁が厚かったという結論になりそうです。
野党側は議席死守となれば、愛媛での戦略が一定の成功を収めたことになります。一方、与党側は惜敗となれば公明票を含め総力戦でも届かなかった計算になり、今後の地方戦略の課題として浮上するでしょう。参院選2025愛媛県選挙区の行方は、日本全国の32の1人区の中でも注目のカードとなりました。開票速報を見守りたいと思いますが、現時点の分析では**「参院選2025 愛媛県 選挙予想」の結論は永江孝子氏の当選**という予測で締めくくります。