参院選2025 三重県 選挙予想(予想日:2025年7月19日)
投票率予測
約52〜55%前後と予想します。前回2019年参院選・三重選挙区の投票率は51.69%(有権者約149万人)で、直近の同規模選挙より低水準でした。今回は与野党対決の構図が鮮明で、有権者の関心も高まっています。特に、現職 vs. 野党統一候補という接戦構図や、新興勢力・参政党の台頭が注目されており、前回よりやや投票率が上昇する可能性があります。ただし、夏場の選挙は天候に左右されやすく、依然として無党派層の一定数が態度未定とも報じられています。以上を踏まえれば、大幅な上振れは見込みにくいものの、前回比で数ポイント上昇の5割台前半(約52〜55%)に達すると予測します。
最新情勢:立憲・小島氏がリード、与党現職を猛追
三重県選挙区(改選数1)は、野党統一候補の小島智子氏(立憲民主党新人)が先行し、与党現職の吉川有美氏(自民党)を引き離す展開となっています。各種終盤情勢調査でも小島氏が優位との分析が相次ぎ、朝日新聞の情勢調査では「立憲新顔の小島氏が他候補を引き離し優位」と報じられました。共同通信の情勢分析でも**「小島氏がリードし、自民現職の吉川氏は追う展開」と伝えられており、与党にとって厳しい情勢が浮き彫りです。参政党新人の難波聖子氏は知名度で劣るものの保守票の一部を切り崩しつつありますが、小島・吉川両氏に比べると伸び悩んでおり現状では第3位グループ**にとどまる見通しです。NHK党の橋本博幸氏は支持基盤が乏しく大勢に影響しないとみられます。
こうした構図により、自民党現職が劣勢、野党新人が優勢という異例の展開となりました。背景には、岸田政権の支持低迷や物価高・少子化への不満など全国的な逆風に加え、三重県特有の事情も指摘されています。三重県はもともと野党勢力が強い土壌もあり、過去の参院選でも野党系候補が議席を争う場面が度々ありました。実際、前回2019年の参院選(三重・改選数1)では、自民現職の**吉川氏が約37.9万票(得票率50.3%)を獲得し当選したものの、無所属(当時野党系)候補の吉野正英氏が約33.4万票(44.3%)**まで肉薄しており、僅差の勝負でした。今回はその差が逆転する様相で、与野党双方に緊張感が走っています。
小島智子氏(立憲新人) – 野党統一候補の強み
小島 智子氏(64歳)は県議会議員を務めた経験を持つベテラン新人で、立憲民主党が他の野党と協力して擁立した野党統一候補です。保守地盤の厚い三重県において、旧民主党系勢力の結集と無党派層の取り込みに成功しつつあります。立憲民主党県連や国民民主党・日本共産党なども自主的に小島氏支援に回り、陣営は「オール野党」で組織戦を展開しています。終盤情勢でも**「小島氏優勢」との報道が出たことで勢いづき、遊説には立憲の泉代表や他県の知名度ある議員も応援に駆け付けています。小島氏本人は地元密着型の選挙戦を展開し、県内各地でミニ集会や対話集会を積極開催。「政治を市民の手に取り戻す」という訴えを前面に、有権者の共感を広げています。また、小島氏は実は吉川氏の高校時代の恩師でもあり、「教え子 vs. 恩師」の因縁対決**というドラマ性も手伝ってメディア露出が増加しました(地元TVの特集やSNSでも話題)。こうした追い風に乗り、現時点では当選圏内を堅持しています。
吉川有美氏(自民現職) – 地盤守備と苦戦の原因
吉川 有美氏(51歳)は自民党現職で、今回3選目を目指す立場です。2013年に三重県初の女性参院議員として初当選し、党副幹事長や政務官を歴任した実績があります。しかし今回は与党逆風の直撃を受け、防戦一方の展開です。吉川氏の陣営は伝統的な保守支持層や業界団体(農林水産団体、地元経済界など)を固めるべく総力戦を展開。公明党や県内自治体首長からの支援も取り付け、組織票固めに努めています。実際、地元入りした茂木自民党幹事長が「三重で負ければ与党過半数が危うい」と危機感を示すなど、公明党・創価学会とも連携したテコ入れが進められました。街頭演説では吉川氏自ら「国政の場で三重の声を届け続けたい」と実績を強調し、物価高対策や子育て支援策での与党の取り組みをアピールしています。
それでも苦戦の主因は、やはり政権への逆風です。岸田政権の支持率低迷や旧統一教会問題、物価高対応への不満などが重荷となり、「今回ばかりは与党にお灸を据えたい」という声が保守層からも漏れ聞こえます。加えて、参政党の台頭で保守票の一部流出も避けられません。序盤から吉川氏陣営は「新人候補に負けるわけにはいかない」と引き締めを図りましたが、終盤情勢でも依然として小島氏を追う苦しい展開とされています。残りわずかな期間でどこまで巻き返せるか、組織票の動向と無党派層の出足がカギです。
難波聖子氏(参政新人) – 第三極の台頭と限界
**難波 聖子氏(45歳)は参政党公認の新人候補で、地元三重県桑名市在住の主婦です。参政党は今回の参院選で全国的に支持を広げつつある第三極勢力であり、三重県でも難波氏がその旗頭となっています。難波氏はSNSや街頭で「日本人のための政治を取り戻す」「既成政党にNOを」**といったメッセージを発信し、従来政治に不満を抱く層や保守強硬層にアピールしています。実際、X(旧Twitter)では連日遊説日程や主張を投稿し、7月中旬には桑名市内での街頭演説をライブ配信するなどオンライン発信にも注力しています。こうした草の根活動により、無党派層や若年層を中心に一定の支持を集め、参政党への追い風も感じられます。
しかし、現実問題として得票はトップ2には届かない見通しです。朝日新聞の終盤分析でも三重では小島氏・吉川氏の一騎打ちの様相とされ、難波氏は現状「やや厳しい」位置づけとみられます。支持拡大の壁となっているのは知名度不足と組織力の弱さです。難波氏自身、これまで政界経験がなく、地盤・後援会組織も小規模です。参政党としての勢いはあっても、単独で保守層の受け皿になりきれていないのが実情です。ただし、全国的な参政党ブームに乗って比例票を伸ばす可能性はあり、難波氏の得票も前回NHK党候補が得た約4万票を大きく上回るとの見方があります。結果的に難波氏は10万票規模の票を獲得し健闘するものの、議席には届かない「第三位」という予測です。
橋本博幸氏(NHK党新人) – 影響軽微な泡沫候補
橋本 博幸氏(42歳)はNHK受信料制度改革を掲げるNHK党の公認新人です。芸術家という肩書きでSNS発信も行っていますが、選挙戦では終始マイペースの活動にとどまり、選挙区情勢に与える影響はごく限定的とみられます。橋本氏は主張の軸をNHK問題に絞って訴えていますが、有権者の関心は物価高や子育て政策に向いており争点のマッチ度が低い印象です。また、参政党の出現により抗議票の受け皿も奪われ、支持層はごく一部に留まっています。事実、NHK党公認候補は前回2019年参院選の三重選挙区で約4万票(5.4%)を得ましたが、今回はそれを下回る可能性が高いでしょう。橋本氏の知名度は低く、地上戦(戸別訪問や電話かけ)も積極的には展開できていない様子です。選挙終盤でもメディア報道で名前が取り上げられる機会はほとんどなく、得票は数万票規模(1〜2%台)にとどまる見通しです。
自公劣勢と野党躍進の背景 – 世論動向を読む
今回の三重選挙区の情勢は、全国的な**「自公苦戦・野党健闘」という潮流の縮図と言えます。朝日新聞の終盤世論調査でも、自民・公明両党が軒並み苦境に立たされていることが鮮明となり、与党幹部に危機感が広がっています。一方で野党側では、参政党や国民民主党といった新興・中道勢力が支持を伸ばし勢いづいているとされます。三重県でも、与党現職が防戦に回り野党新人がリードする展開は、この「与党離れ」「第三極台頭」**のトレンドに合致します。
有権者の声を拾うと、「物価高なのに政府の対応が遅い」「旧統一教会問題の説明責任を果たしていない与党に不満」など政権運営への批判が根強く、無党派層を中心に政権審判ムードが漂っています。また、若年層や子育て世代では「新しい政治勢力に期待したい」という声も多く、参政党への支持が静かに広がっている点も見逃せません。実際、参政党は比例区世論調査で支持率を倍増させるなど波に乗っており、その追い風が各選挙区にも波及しています。
加えて、立憲民主党など既存野党も統一候補擁立による一本化効果で得票効率を上げています。三重では前述のとおり共産党などが候補擁立を見送り小島氏支持に回ったことで、野党票の分散が避けられました。これは他の1人区でも共通する戦術で、例えば宮城県や愛媛県などで野党統一候補が与党と互角以上の戦いを演じているとの報道があります(朝日新聞情勢分析より)。一方、自民党は組織内の締め付けを強めつつも、物価高騰や増税論議への不安から従来票の一部が離反する傾向も指摘されています。こうした支持構造の変化が、三重での自民苦戦・立憲優位という状況に繋がっていると考えられます。
もっとも、情勢は投開票日まで流動的です。有権者の約3〜4割は終盤でも投票先を決めていないとのデータもあり、直前の世論の動き次第で僅差の戦況は変わり得ます。特に吉川氏陣営は組織票を総動員して猛烈な巻き返しを図っており、「土壇場で逆転勝利を狙う」(陣営幹部)と気勢を上げています。一方の小島氏陣営も気を緩めず、「最後まで支持を固めきる」と引き締めを図っています。最終的な票読みが難しい状況ではありますが、現時点では「野党新人が優位を保ち、与党現職が追う展開」が濃厚と判断されます。
他県の選挙予想 – 愛知・岐阜・滋賀との比較
三重県の情勢は全国的な傾向とリンクしていますが、東海・近畿の近隣他県でも興味深い戦いが繰り広げられています。それぞれの選挙区情勢予想にも触れ、三重との比較ポイントを整理します(詳細は各予想ページへ内部リンク)。
愛知県選挙区の動向【参院選2025 愛知県 選挙予想】
愛知県選挙区(改選数4)では、野党勢力が健闘し与党を脅かす展開となっています。朝日新聞の情勢分析によれば「立憲(田島麻衣子氏)と国民(水野孝一氏)がやや優位」で、与党現職の自民・酒井庸行氏、公明・安江伸夫氏らは残る議席を巡って日本維新の会候補と接戦とのことです。実際、本サイトの愛知県予想でも、当選圏は立憲・国民・自民・公明の4名とし、維新新人の広田さくら氏は僅差の5番手と予測しています。愛知ではトヨタ労組など組合組織票が野党候補に流れており、連合愛知の支援する立憲・国民の両氏が盤石です。一方、自民・公明はそれぞれ保守層と公明党組織票を固めて対抗しています。与党過半数維持の鍵を握る激戦区であり、三重同様に与党が予断を許さない状況です。
岐阜県選挙区の動向【参院選2025 岐阜県 選挙予想】
岐阜県選挙区(改選数1)は、自民党王国に生じた隙を野党が突けるかが焦点です。現職自民党議員が政治資金スキャンダルで不出馬となり、新人同士6人が争う乱戦模様となりました。自民党は急遽擁立した新人候補に組織ぐるみでテコ入れし、他県からも有力議員を続々投入して“王国死守”を図っています。対する立憲民主党新人(元県議)は、旧統一地方選での地盤を生かしつつ「自民政治への審判」を訴えて支持を拡大中です。維新や国民民主など第三極勢力も新人を立てており、保守票・無党派票の行方が読みにくい状況です。岐阜県予想では、自民新人を僅差で優位としつつも立憲新人が猛追、維新以下はやや離れて追うと分析されています(※詳しくは該当ページ参照)。自民伝統の強固な組織票が健在か、それとも不祥事によるイメージ悪化で票離れが起きるかで結果が大きく変わり得る点で、岐阜も三重と同様に与党にとって予断を許さぬ情勢です。
滋賀県選挙区の動向【参院選2025 滋賀県 選挙予想】
滋賀県選挙区(改選数1)も、三重と同じく1人区の与野党対決が展開されています。自民党現職と、野党側からは国民民主党公認の新人(元県議)が挑む構図で、立憲民主党は候補を立てず国民民主候補を支援する形となりました。さらに日本維新の会も新人候補を擁立し、保守票を巡る三つ巴戦の様相です。終盤情勢では、自民現職と野党系新人が伯仲し維新候補がやや劣勢との観測が出ており、組織戦に長ける自民か、野党共闘で勢いづく国民民主候補か、最後まで予断を許しません。滋賀県予想では、自民現職を僅かに優位としつつも野党新人の猛追で接戦と分析しています(詳細はリンク先参照)。三重県と同様に与党守勢・野党善戦の構図であり、近畿圏でも注目の選挙区となっています。
まとめ
以上の情勢を踏まえ、参院選2025三重県選挙区では野党新人の小島智子氏が当選濃厚との予測となりました。与党現職の吉川有美氏は地盤と組織力で懸命に巻き返しを図っていますが、現時点では一歩及ばずの見通しです。参政党の難波聖子氏も含め、終盤まで気の抜けない戦いが続きますが、仮にこのまま野党側が議席を奪取すれば三重県では12年ぶりに与党議席が途絶えることになります。投開票日まで残りわずか。最後まで候補者たちの訴えと有権者の判断から目が離せません。