参院選2025 奈良県 選挙予想(予想日:2025年7月10日)
2025年参院選・奈良県選挙区の情勢を最新の情勢分析をもとに予測します。
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奈良県選挙区の情勢概要
奈良県選挙区(改選数1)では、自民党現職の堀井巌氏が他候補を大きく引き離し、当選圏内と目されます。序盤情勢の調査では、堀井氏が自民支持層の7割、および公明支持層の8割を固めており、盤石のリードを築いています。対する野党勢力は候補乱立もあって票が分散し、苦戦が予想されています。維新・国民・参政各候補はいずれも支持を広げきれず、立憲・共産候補に至っては「厳しい戦い」と報じられる状況です。
今回の奈良選挙区には新人含む7人が立候補しました。与党側は堀井氏のみですが、野党側は日本維新の会、国民民主党、参政党、立憲民主党、日本共産党、NHK党と勢力が分散しています。序盤の報道によれば、堀井氏が他を引き離す安定した戦いぶりである一方、他の6候補は軒並み支持が伸び悩み「厳しい戦い」と分析されています。有権者の約5割がまだ投票先を決めていないとの調査結果もありますが、現時点では堀井氏優位の構図は揺るがない見通しです。
過去の選挙結果との比較では、前回2022年参院選の奈良選挙区でも自民候補(佐藤啓氏)が256,139票を獲得し当選、次点の維新候補に約7.6万票差をつけました。当時は野党第一党の立憲民主党候補が約9.8万票に留まり、自民と維新の争いに及びませんでした。今回も同様に、自民VS維新・その他野党という構図ですが、野党票の分散が一層進んでいるため、自民現職が有利な情勢となっています。
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自民現職・堀井巌氏:固い支持基盤と組織戦
堀井巌氏(自民党現職)は奈良県出身で現在参議院2期目、外務副大臣などを歴任した実力者です。公明党奈良県本部からも公式推薦を受け、与党票の結集に成功しています。序盤情勢でも自民支持層の約7割、公明支持層の約8割を堅めており、与党の組織力を存分に発揮した戦いとなっています。堀井氏の陣営は地元県議や市町村議といった保守系ネットワークが強固で、後援会組織や地域後援者からの支援も盤石です。実際、堀井氏は前回選挙前に自民党県議らへの支援を通じて基盤固めを図った経緯もあり、今回もその組織力が発揮されています。
政策面では、堀井氏は国会議員・外交官僚としての経験を活かし、地域経済振興や安全保障で実績をアピール。街頭演説でも知名度の高さと実績を強調し、安定感のある訴えで幅広い世代の支持を集めています。対立候補が乱立していることから相対的に得票率は4割台と予想されますが、それでも2位以下に大差をつける可能性が高い状況です。当選1枠を確実にするため、終盤戦でも油断なく支持固めに努める構えです。
維新・平将生氏:知名度不足を挽回へ大物応援
**平将生氏(日本維新の会新人)**は小児心臓外科医で元厚労省医系技官という異色の経歴を持ち、今年2月に維新公認候補として擁立されました。大阪維新の躍進を背景に奈良でも勢力拡大を狙いますが、序盤情勢では「苦しい展開」と報じられています。平氏本人の知名度はまだ高くなく、支持層の掘り起こしに苦戦している様子です。
維新は関西圏で根強い支持があり、前回2022年参院選では奈良でも18万票超を獲得して健闘しました。今回も平氏がその維新票をどこまでまとめられるかが焦点でしたが、序盤では維新支持層の浸透が遅れ気味です。平氏陣営はこの状況を打開すべく、党副代表の吉村洋文大阪府知事や馬場伸幸代表など維新幹部が相次いで奈良入りし応援演説を行っています。Twitter(X)などSNSでも吉村知事との街頭演説の様子を発信し、ネット上での支持拡大にも努めています。
平氏は「医療・福祉・介護の改革」を掲げ、専門家としての視点で政策訴求しているものの、保守王国と言われる奈良で浸透するには時間が限られています。支持率面では日本維新の会全体の支持率が一桁台後半~10%程度と見られ、自民に次ぐ第2党ながらも組織票では自民に及びません。今後無党派層や若年層からどれだけ支持を得られるかが鍵ですが、現状では他の野党候補との票割れもあり、堀井氏に迫る勢いには至っていないと分析されます。
国民民主・杉本葵氏:女性新人の奮闘も保守票奪取に課題
**杉本葵氏(国民民主党新人)**は地元奈良県出身の34歳で、民間企業勤務やNPO活動を経て国民民主党奈良県連の役職を務める若手女性候補です。序盤情勢では、同じ野党の参政・維新候補らと並び「苦しい展開」と伝えられていますが、党支持層の8割強を固めるなど一定の善戦も報じられています。国民民主党の支持率自体は高くありませんが、杉本氏個人のフットワークと知名度向上策でどこまで票を伸ばせるか注目されています。
杉本氏は玉木雄一郎代表らの全面支援を受け、街頭演説会には玉木代表自ら弁士として応援に立つ場面も見られました。またInstagramやTikTokなどSNSにも力を入れており、特に同世代の女性や子育て世代に対し共感を呼びかけています。「手取りを増やす」「議会に多様な声を」といったキャッチフレーズで生活者目線の政策を訴え、地方紙への露出や地域イベント参加を通じた草の根選挙を展開しました。
しかし課題は知名度と組織票の弱さです。国民民主党は奈良での組織基盤が強固とは言えず、支持層も限られるため、無党派層の支持獲得が不可欠です。序盤調査でも杉本氏の支持は国民民主党支持層中心で、それ以上の広がりに苦戦している様子がうかがえます。最終的な獲得票は10万票前後と予想され、野党候補間で横並びの中では上位になる可能性もありますが、当選には届かない見込みです。
参政党・黒川洋司氏:若者支持とSNS戦略も及ばず
**黒川洋司氏(参政党新人)**は奈良市出身の実業家で、教育事業「良心塾」の代表取締役を務める候補です。参政党は前回参院選(2022年)で全国的に議席を獲得した新興勢力で、奈良でも約2.9万票(得票率約4.8%)を得ました。黒川氏はその参政党から奈良で初めて国政挑戦し、「子ども達を被害者にも加害者にもしない社会」をスローガンに掲げています。
序盤情勢では黒川氏は若年層を中心に支持を集めているとされ、20~30代の一部に浸透しつつあります。黒川氏自身もTwitter(X)で積極的に情報発信し、YouTubeチャンネルや街頭ライブ配信を通じてネット世論の取り込みを図りました。また、参政党の神谷宗幣代表が奈良入りして黒川氏とともに街頭に立つなど、党としても支援に力を入れています。
それでも、支持の広がりは限定的で、現状「苦しい戦い」であることに変わりはありません。参政党の政党支持率はまだ数%程度に留まり、組織的後援会も他党ほど大きくありません。黒川氏の掲げる教育・子育て支援の訴えは一定の共感を得ているものの、無党派層全体に浸透するまでには至っていないようです。最終的な票は前回参政党候補の得票を上回る8万票前後を予想しましたが、議席獲得には届かない見通しです。
他の候補(立憲・共産・NHK党):支持伸び悩みで厳しい情勢
立憲民主党新人の川戸康嗣氏(49歳)は医療機器関連企業の経営者で、奈良県出身ではないものの奈良在住で地域経済活性化を訴える候補です。しかし序盤調査では名前がほとんど挙がらず、「厳しい戦い」です。立憲民主党の支持率自体が低迷傾向にあり、加えて同じ中道野党の国民民主党候補と支持層が重なる部分もあるため、川戸氏の苦戦は否めません。立憲民主党は前回奈良で約9.8万票を獲得しましたが、今回は党勢縮小もありその水準には届かず5~6万票台と予想されます。川戸氏本人もSNSやYouTubeを活用し企業経営者としての視点で政策を説いていますが、話題性に乏しく埋没気味です。
日本共産党新人の太田敦氏(53歳)は奈良県大和高田市の元県議会議員で、地域密着の活動実績があります。共産党は固定票が一定数見込めるとはいえ、近年は支持離れも進んでいます。前回参院選の共産党候補は奈良で42,609票(約7%)を獲得しました。今回も共産党支持層を中心に3万前後の票は得る可能性がありますが、当選争いには絡めない見通しです。序盤情勢でも太田氏は名前がほとんど報じられず、厳しい戦況と伝えられています。本人は「憲法守れ」「暮らしを支える政治へ」と訴えつつ地道に遊説していますが、保守色の強い奈良では支持拡大に限界がある模様です。
NHK党(政治家女子48党から改称)の川崎智之氏(38歳)は製造業勤務の新人で、党首・立花孝志氏らが率いるいわゆる泡沫候補です。NHK党は当選圏には遠く及ばないものの全国の選挙区に候補を擁立しており、奈良でも例外ではありません。川崎氏の名前や活動はメディアでほとんど取り上げられておらず、得票も1万票未満に留まると予想されます。序盤情勢でも川崎氏は「厳しい情勢」の一言で片付けられており、選挙戦でも単独街宣や動画配信程度で大きな支持を得るには至っていません。
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投票率の予想とその根拠
奈良県選挙区の予想投票率は、おおよそ50%台前半と見込まれます。前回2022年参院選における奈良県の投票率は55.9%で、2019年の49.53%から大きく上昇しました。2022年は元首相の銃撃事件(奈良市内で発生)直後という特別な状況もあり、有権者の関心が高まったことが投票率押し上げの一因と考えられます。
一方、今回2025年選挙では現職優位の構図が早くから伝えられ、野党勢力に決定的な共闘も無いため、有権者の危機感・盛り上がりに欠ける側面があります。このため投票率は前回よりやや低下し、50%程度にとどまる可能性があります。序盤情勢調査でも**「支持政党なし」層の動向が鈍く、回答者の5割以上が投票先未定**とされています。こうした無党派層は投票日が近づいても投票所に足を運ばない割合が一定数いると予想され、投票率を押し下げる要因となりそうです。
ただし、一騎打ちではなく候補者乱立となったことで各陣営が最後まで票の上積みを狙っており、期日前投票の呼びかけやSNSでの投票喚起が積極化しています。特に若年層へのアプローチ(参政党・維新など)や女性層へのアプローチ(国民民主・立憲など)が奏功すれば、前回並みの投票率を維持する可能性も残されています。また全国的な政治課題(物価高や年金問題、安全保障など)への関心が直前に高まれば投票率を押し上げる要素となります。とはいえ現段階では、有権者の関心は限定的との報道が多く、奈良県選挙区の投票率は約52%前後と前回よりわずかに低下するシナリオを想定しています。
総合評価と結論
以上の分析を踏まえると、2025年7月20日投開票の奈良県選挙区では自民党・堀井巌氏の当選が有力と予想されます。堀井氏は与党の強固な地盤と知名度を背景に、安全圏でリードを保っています。一方、野党側は維新・国民民主・参政党と複数の有力新人が台頭しましたが、互いに票を食い合う構図で決定打を欠いています。特に維新の平氏は大阪での勢いを奈良に波及させたいところでしたが、堀井氏の壁は厚く伸び悩みました。
国民民主の杉本氏は玉木代表の後押しを得て善戦するも地力不足は否めず、参政党の黒川氏も若者支持を集めましたが広範には届きませんでした。立憲・共産は従来票を維持するのが精一杯で、NHK党候補は影響力がごく限定的です。こうした状況から、当選圏に入るのは堀井氏のみであり、残る候補は健闘及ばず次点以下に終わる見込みです。
選挙終盤には各候補とも最後の追い込みを図るでしょうが、現職の堀井氏が大崩れする要素は乏しく、他候補が一発逆転するには相当の追い風が必要です。奈良県は伝統的に保守党支持が根強い土地柄でもあり、与党優位の構図が最後まで維持される可能性が高いと言えます。以上より、本予想では堀井巌氏の当選を確実視し、残る6候補は惜敗または大差での敗退と結論付けます。