参院選2025 静岡県 選挙予想(予想日:2025年7月10日)
2025年参院選・静岡県選挙区の行方を詳しく予測しています。
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想定投票率
約50%(前回参院選2019の静岡選挙区投票率52.97%に近い水準)。2019年は全国平均を上回る投票率でしたが、今回は現職2人の優位が早くから伝えられており、有権者の関心は中程度と見られます。選挙戦序盤の報道でも「与野党の現職2人に複数の新人が挑む構図」と現職有利が強調されており、大勢に変化がなければ投票率は5割前後に留まると予想します。
静岡選挙区の情勢概要
静岡県選挙区(改選数2)は、与野党の現職2名(牧野京夫氏と榛葉賀津也氏)に新人5名が挑む構図です。自民党の牧野氏(4期目挑戦)と国民民主党の榛葉氏(5期目挑戦)はいずれも地元で実績があり、序盤情勢ではこの現職2名がリードしています。特に与党側の牧野氏と野党側の榛葉氏は組織力・知名度で他候補を大きく上回り、当選圏を堅持する見通しです。新人5名(参政党・共産党・NHK党・無所属連合・無所属)のうち、有力と目されるのは参政党新人の松下氏ですが、「現職2強」を崩すまでには至らないとの見方が強まっています。各候補の動向や支持基盤、SNSでの発信状況、過去の票数推移などを総合して、現職2名が当選圏、有力新人は追い上げ及ばずという予想となりました。
トップ当選争い
自民VS国民民主の現職対決…与党側の**牧野京夫氏(自民現職)と、野党側の榛葉賀津也氏(国民民主現職)**が事実上のトップ争いを展開しています。自民・牧野氏は組織の総力戦で、榛葉氏も野党統一候補的な立場で健闘しており、2人とも当選は堅い情勢です。両者の得票差は接近も予想されますが、総合的な支持基盤で僅かに牧野氏がリードとみられます。
残る1議席の行方
有力新人は参政党・松下氏…万一波乱があるとすれば、参政党新人の松下友樹氏がどこまで肉薄できるかです。しかし、榛葉氏は野党共闘の後押しを受けて盤石な戦いを展開しています。松下氏は保守層の一部や無党派層の票を狙い「眠っている有権者を起こす」と意気込みますが、現時点で榛葉氏との差は大きく、当選ラインには届かないと予想します。
主要候補(現職)の勢力分析
牧野 京夫(自民党現職) – 地元政界で長年の実績を持つベテランで、組織戦に強みがあります。県内各地で精力的に街頭演説や集会を開催し、党支持層を固めています。公示直後には牧野氏支援の集会に自民党の石破茂首相(仮定)が駆け付けるなど大物支援も得ており、強力な後押しを背景に「4期目へ盤石の戦い」を展開しています。牧野氏の訴えは物価高対策や政権安定で、保守層・経済界の支持が厚いです。また、公明党からの推薦も受けており、公明党支持票も上乗せ可能です。前回2019年参院選では牧野氏が約58万票(得票率38.55%)でトップ当選しており、今回もその蓄積票に大きな目減りはないでしょう。SNS面では、牧野氏のX(旧Twitter)公式アカウントは遊説日程や応援弁士の情報を頻繁に発信し、有権者との接点を増やしています。現時点のXフォロワー数は数千規模と推定され、榛葉氏より少ないものの、SNSよりも地元後援会や団体票の組織力で勝るタイプと言えます。
榛葉 賀津也(国民民主党現職) – 炎の幹事長とも称される情熱派で、県内での知名度は抜群です。榛葉氏は国民民主党の幹事長を務め、党全国組織の支援に加え、立憲民主党など他野党の事実上の支援も受けています(立憲は候補を擁立せず事実上榛葉氏を支援)。本人も「今回の参院選は日本政治を変える天下分け目の戦い」と位置付け、ガソリン税の廃止や手取り収入アップを掲げて精力的に遊説しています。牧野氏に対抗すべく、連合静岡など労組票や無党派層への訴えを強めており、「税金の使い道を見直し国民の懐を豊かにする」という主張は有権者の共感を得ています。2019年参院選では榛葉氏が約44万6千票(29.36%)を獲得して2位当選し、今回は対立候補の減少もあって前回以上の得票が見込まれます。SNSでは榛葉氏が群を抜いて存在感があり、Xフォロワー数10万人を超えて県内政治家最多。X上での発信力は非常に高く、政策や選挙活動の投稿は頻繁にリツイートされ支持者の結束に役立っています。SNSマーケティングの強さも榛葉氏の武器であり、ネットを通じた支持拡大に成功しています。総合的に見て、榛葉氏は組織票+SNS発信で広い支持を得ており、野党側議席を死守する可能性が高いです。
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有力新人候補の動向と支持
松下 友樹(参政党新人) – 医師出身で政治経験はないものの、参政党の期待を背負って立つ新人です。地元浜松市の形成外科部長を務めた経歴があり、医療制度改革を主張の柱にしています。選挙戦では「日本人のための政治」「医療費の適正化」を掲げ、保守層や医療関係者の票を狙っています。松下氏自身「自民党保守層の中にも怒っている人がいる。そうした票や無関心層の票を掘り起こせば勝機はある」と語っており、精力的に県西部を中心に遊説を重ねています。参政党は2022年の参院選比例で全国約176万票(得票率3.8%)を獲得しており、静岡県内でも一定の支持層を抱えるため、松下氏の得票は全候補中3位に入る可能性が高いです。SNSでは参政党支持者がXやYouTubeで松下氏の演説動画を拡散しており、例えばテレビ静岡のインタビュー映像も参政党支持者の間で視聴されています。もっとも、榛葉氏との差は依然大きく、「現職の牙城」に肉薄するまでには至っていないというのが大方の見方です。選挙ドットコムの展望でも「自民ベテラン&国民民主“炎の幹事長”に新人が挑むが…」と紹介され、松下氏は挑戦者の一人という位置付けでした。総合的に判断して、松下氏の票は**15万票程度(得票率1割弱)**と推定され、当選ラインには届かないと予想します。
鈴木 千佳(共産党新人) – 共産党県委員で女性新人候補です。共産党は毎回静岡で一定の基礎票(前回2019年は約13.7万票、得票率9.00%)を維持しており、鈴木氏もその範囲の得票が見込まれます。鈴木氏は消費税5%減税や原発反対、リニア新幹線反対など明確な政策を掲げて差別化を図っています。また「リニア・原発反対を貫いているのは私だけ」と主張し、政策重視層にアピールしています。支持層は堅実ですが裾野は広がりにくく、情勢報道でも当選圏とはみなされていません。鈴木氏自身は各地の小集会で有権者と対話を重ね、着実な運動を展開しています。支持基盤である労働組合系票の一部は今回榛葉氏(国民民主)に流れている可能性もあり、共産党票はやや目減りする可能性があります。予想得票は約13万票前後で、得票率は一桁台後半となりそうです。
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その他候補(諸派・無所属)の状況
福原 志瑠美(諸派〈NHK党〉新人) – 5児の母で企業経営者という異色のプロフィールを持ち、「子育て支援の充実」「父親の育休100%取得義務化」などユニークな政策を掲げます。所属はNHK党(政治家女子48党から改名)であり、党首・立花孝志氏の応援動画などもネット上で配信されています。もっともNHK党の前回実績(2019年・諸派扱いで約4.9万票、得票率3.21%)程度の票に留まる見込みです。福原氏自身、子育て世代の共感を得ようとSNSで発信していますが、静岡県全体で見ると認知度は低く、得票は数万規模と予想します。
山口 香苗(諸派〈無所属連合〉新人) – 政策団体「無所属連合」から擁立された新人で、明確な政党支持基盤はありません。「数字に惑わされず日本の魅力を伝えたい」という抽象的なメッセージを掲げ、政治経験はないながらも県内各地を回っています。現状では支持を広げる決定打に欠け、得票はわずかと見込まれます。報道でも名前が挙がる機会は少なく、組織票や知名度に乏しいため、数万票以下に留まるでしょう。
村上 猛(無所属新人) – 74歳という高齢の新人で、政党の推薦もなく完全無所属での出馬です。明確な支持組織がなく、いわゆる泡沫候補に近い存在と見られます。選挙戦では大きな話題にはなっておらず、得票はごく僅かにとどまるでしょう。1〜2万票規模、またはそれ以下もあり得ます。
以上の分析を踏まえ、当選予想は自民現職の牧野京夫氏と国民民主現職の榛葉賀津也氏の2名です。両氏の組織力・支持率は他候補を大きく引き離しており、報道でも「現職2人が優位」という見立てが一致しています。一方、参政党の松下氏が新人トップで健闘するものの当選圏には届かず、共産・鈴木氏も党勢維持の戦いになるでしょう。残る諸派・無所属候補は大勢に影響せず、静岡選挙区は現職2名が議席を守る結果になると予想されます。